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ウォリアーズの“マルッカネン獲得計画”に待ったをかけたグリーン「俺たちがやってきた方法で続けていくことが重要なんだ」<DUNKSHOOT>

秋山裕之

2025.10.25

ウォリアーズは昨オフ、ジャズのマルッカネン獲得に動いていた。(C)Getty Images

 ゴールデンステイト・ウォリアーズは、現地時間10月21日に敵地クリプトドットコム・アリーナで行なわれたロサンゼルス・レイカーズ戦に119-109で快勝し、今季白星スタートを切った。

 続いて23日にホームのチェイス・センターで開催されたデンバー・ナゲッツ戦。ウォリアーズはアーロン・ゴードンに10本の3ポイントを決められ、キャリアハイの50得点を許すも、ステフィン・カリーのディープスリーで残り21.9秒に追いつくと、延長戦でベテラン陣が躍動し、最終スコア137-131で開幕2連勝を飾った。

 6本の3ポイントを決めたカリーが42得点、6リバウンド、7アシスト、3スティール、ジミー・バトラー三世が21得点、5リバウンド、6アシスト、3スティールとチームを牽引。さらにジョナサン・クミンガが14得点、5リバウンド、ドレイモンド・グリーンが13得点、8リバウンド、8アシスト、ブランディン・ポジェムスキーが11得点と先発全員が2桁得点をあげた。

 ベンチ陣も、新加入のアル・ホーフォードが13得点、バディ・ヒールドが11得点を奪い、チーム全体で33本のアシストを記録した。
 
 今季のウォリアーズは制限付きFA(フリーエージェント)だったクミンガの契約がまとまらず、トレーニングキャンプ初日時点では人員不足だった。それが一転、クミンガが2年契約で合意すると、ホーフォードやディアンソニー・メルトン、ゲイリー・ペイトン二世らと契約し、スムースにチーム構築が進んでいった。

 カリーやグリーンらベテランのコアメンバーを擁するチームは、昨夏にサイン&トレードでクレイ・トンプソンがダラス・マーベリックスへ移籍したことでビッグ3体制に別れ。それを補完すべく、トレードでヒールドとカイル・アンダーソン(現ユタ・ジャズ)を獲得。

 さらに、ジャズとのトレードでオールスターのラウリー・マルッカネンを獲得する可能性もあった。ジャズのダニー・エインジCEOは、見返りとしてウォリアーズの若手選手たちと複数のドラフト1巡目指名権をアセットに求めていた。

 そこに"待った"をかけたのがグリーンだった。ウォリアーズ一筋のベテランは、オーナーのジョー・レイコブ、マイク・ダンリービーJr.GM(ゼネラルマネージャー)に警鐘を鳴らしていたという。

「俺は(マルッカネンの)大ファンだ。だけど、もしそんな大きなことをしたいなら、それが間違いなく正しい動きなんだと確信していなければいけない。ダニー・エインジに対して、そういうことをしていては勝てないんだ。俺はそれまでの歴史を見てきたからな」
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マルッカネン獲得に動かず、現有戦力を確保