コビー・ブライアントは20年間のNBAキャリアをロサンゼルス・レイカーズ一筋で過ごし、数々の偉業を成し遂げた。3年目の1998-99シーズンから不動の先発となったが、球団OBのマイケル・クーパーは、世界最高峰のリーグで活躍する素養はプロ入り前からあったと振り返っている。
コビーは、アレン・アイバーソン(元フィラデルフィア・セブンティシクサーズほか)やレイ・アレン(元ボストン・セルティックスほか)、スティーブ・ナッシュ(元フェニックス・サンズほか)といったのちの殿堂入り選手と同じ1996年のドラフトでNBA入り。
198cm・96kgのシューティングガードは、18歳でNBAデビューを飾り、2016年に引退するまでNBA歴代3位(現在は4位)の3万3643得点を記録。リーグタイトルも5回(2000~02、09、10年)獲得し、06年1月のトロント・ラプターズ戦では歴代2位となる1試合81得点を叩き出した。ヘリコプター墜落事故で命を落とした20年には数々の功績が認められ、殿堂入りを果たしている。
そんなコビーも、デビューから最初の2シーズンは同じポジションにオールスター選手のエディ・ジョーンズがいたため、控えに甘んじた。さらにレギュラー定着後も、怪物センターのシャキール・オニールに次ぐ第2オプションの期間も続いた。
しかし、クーパーは『VladTV』のインタビューで、ドラフトの1年前に行なったコビーとのワークアウトを引き合いに、高校時代からNBAで活躍する確証はあったと語っている。
「コビーについては何も知らなかった。言われたのは、『クープ、早く来てくれ。コビー・ブライアントという青年が来る。一緒にワークアウトしてほしい』ということだけだった」
コビーは当時ほぼ無名だったが、レイカーズ在籍12年間でリーグ優勝5回、87年には最優秀守備選手賞にも輝いたクーパーは、すぐにその才能に気づいたという。
「最初に感銘を受けたのは身長だった。あれくらいの高さがある子はそうそうお目にかからないからね。それに、なかなかいい身体をしていた。私の役目は彼を守りながら、少しだけ打ちのめすことだった。ワークアウトだったのに、汗だくでびしょ濡れだったのを覚えているよ」
当時のチームでGM(ゼネラルマネージャー)を務めていたレジェンドのジェリー・ウエストも、高校生だったコビーに太鼓判を押したという。
「ジェリー(ウエスト)のところへ行ったら、『クープ、どう思う?』って聞くから、『あいつ、なかなかいいよ』って答えたんだ。みんながジェリーを見たら、『彼は選ばれし者だ』と言った。コート上の動きだけでわかったんだ。
コビーは若かったから、汗が滲むだけだった。でも、私は全身汗だくさ。 彼は(NBAで戦う)準備万端だった。あのワークアウトの後、皆ほぼ(獲得に関して)納得していた」
のちにレイカーズ、そしてNBAを背負って立つ存在になるのは、プロ入り前からの運命だったのかもしれない。
構成●ダンクシュート編集部
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しかし、クーパーは『VladTV』のインタビューで、ドラフトの1年前に行なったコビーとのワークアウトを引き合いに、高校時代からNBAで活躍する確証はあったと語っている。
「コビーについては何も知らなかった。言われたのは、『クープ、早く来てくれ。コビー・ブライアントという青年が来る。一緒にワークアウトしてほしい』ということだけだった」
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「最初に感銘を受けたのは身長だった。あれくらいの高さがある子はそうそうお目にかからないからね。それに、なかなかいい身体をしていた。私の役目は彼を守りながら、少しだけ打ちのめすことだった。ワークアウトだったのに、汗だくでびしょ濡れだったのを覚えているよ」
当時のチームでGM(ゼネラルマネージャー)を務めていたレジェンドのジェリー・ウエストも、高校生だったコビーに太鼓判を押したという。
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コビーは若かったから、汗が滲むだけだった。でも、私は全身汗だくさ。 彼は(NBAで戦う)準備万端だった。あのワークアウトの後、皆ほぼ(獲得に関して)納得していた」
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