NBA

“新旧MVP”ハーデンとアデトクンボによる舌戦が勃発!3月25日の直接対決で決着か

秋山裕之

2020.03.01

アデトクンボは「パスをしてくれる選手がほしい」と冗談交じりで語ったが、この発言に対してハーデンは「あれがジョークだとは思えない」と嚙み付き、ヤニスのプレースタイル批判まで飛び出した。(C)Getty Images

 オールスターゲームが終了し、NBAのレギュラーシーズンは終盤戦に突入。プレーオフに向けて各カンファレンスのシード権争いも熾烈になってくる時期だ。

 そんななか、リーグを代表するスーパースターたちによる舌戦が繰り広げられている。

 この舌戦を演じているのは、ジェームズ・ハーデン(ヒューストン・ロケッツ)とヤニス・アデトクンボ(ミルウォーキー・バックス)という新旧MVPのふたり。一昨季のMVP(ハーデン)と昨季のMVP(アデトクンボ)は、メディアを通じて"口撃"し、SNSを中心にファンやメディアを騒がせている。

 事の発端は、2月6日(日本時間7日、日付は以下同)に行なわれたオールスターのドラフトだ。オールスターに選出されたスターター枠、ヘッドコーチ投票で選ばれたリザーブ枠の選手たちを、イースタン・カンファレンスで最多のファン投票を獲得してキャプテンとなったアデトクンボ、同じくウエスタン・カンファレンスのキャプテンとなったレブロン・ジェームズ(ロサンゼルス・レイカーズ)が交互に指名していく中、『NBA on TNT』のチャールズ・バークレー(元フェニックス・サンズほか)がアデトクンボへこんな質問をした。
 
「ドリブラーはいらないのか?」

 ドラフトはレブロンがチームメイトのアンソニー・デイビス(レイカーズ)、カワイ・レナード(ロサンゼルス・クリッパーズ)、アデトクンボはジョエル・エンビード(フィラデルフィア・セブンティシクサーズ)、パスカル・シアカム(トロント・ラプターズ)を順に指名。アデトクンボのチームがビッグマンだらけになっていたのだが、「俺はパスしてくれる選手が欲しいんだ」とジョークで切り返していた。

 その後、アデトクンボはケンバ・ウォーカー(ボストン・セルティックス)を指名したが、このやり取りにハーデンは苛立っていたことが発覚。『ESPN』とのインタビューで、ハーデンは「俺の平均アシスト数は(ケンバよりも)上だ。あれがジョークだとは思えないね」と口にすると、アデトクンボへの批判まで飛び出した。

「俺も走るだけだったら良かったね。7フィート(213㎝)でただ走ってダンクするだけなら、スキルなんていらないからな。俺の場合は、これまでバスケットボールをどうやってプレーするか、どのようにしてスキルを身につけるかを学びながらやってきたからな」

 ハーデンは身体能力が決して高くない中で、ビッグマンにも当たり負けしない強靭な肉体を作り、ボールハンドリングとシュート力、そしてステップバックスリーやワンフットスリーといったスキルを習得。3ポイントとドライブ、そしてフリースローで高得点を叩き出してきた。