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八村塁が後半だけで16得点&守備でも好プレー!ウィザーズが最大28点差を追いつくも、最後に力尽きキングスに敗戦

秋山裕之

2020.03.04

後半の16得点を含む20得点を稼ぎ出した八村。守備でも好プレーを披露し、猛反撃を見せたウィザーズの牽引役に。(C)Getty Images

 3月3日(日本時間4日、日付は以下同)、ワシントン・ウィザーズは敵地ゴールデン1・センターに乗り込み、サクラメント・キングスと一戦を交えた。

 試合ペースがリーグ26位とスローな展開のキングスに対し、ウィザーズが持ち前のアップテンポなスタイルを保つためのカギとして、試合前にスコット・ブルックス・ヘッドコーチ(HC)はこう語っていた。

「ディフェンスで相手を止めることが大事。そしてしっかりとリバウンドを奪い、自分たちのペースでやること。相手は我々のペースで戦いたくないだろうからね。一方、我々はガンガン走りたい。ディフェンシブ・リバウンドからそのキッカケを作って、速攻で得点できれば、と思っている。ショットクロックの早い段階から攻める、というのが我々にとってベストな状態だからね」
 
 ところが、前半はウィザーズにとって屈辱的な展開となってしまう。キングスはオフェンスでスイッチを多用し、ディフェンス時のローテーションに難があるウィザーズからズレを作って高確率でシュートを沈めていった。

 守備ではブラッドリー・ビールにボールが渡った時のみ、ダブルチーム気味のシフトを敷いて対応。ハリソン・バーンズとケント・ベイズモアが交代でビールをガードし、この試合の前まで平均30.4点を稼ぎ出していたウィザーズのエースを、最初の24分間で12得点、フィールドゴール(FG)成功率36.4%(4/11)に抑え込んだ。

 八村塁は、セルビア出身の技巧派フォワード、ネマニャ・ビエリツァと主にマッチアップ。第1クォーター序盤に右エルボーからドライブで抜け出してレイアップを決めると、第2クォーター終盤にはシャバズ・ネイピアーのミスショットをティップインで押し込んだ。

 だが、ディフェンスではディアロン・フォックスが繰り出す目の覚めるようなユーロステップに翻弄され、アレックス・レンにはオフェンシブ・リバウンドからプットバックダンクを叩き込まれるなど今ひとつ。キングスの勢いに飲まれる格好となってしまった。
 
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後半に入りウィザーズが猛反撃を仕掛けるも、最終クォーターに力尽きる