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NBA

憧れのカーメロから“強烈なレッスン”を受けた八村塁。初のマッチアップは完敗に終わるも、貴重な経験に

秋山裕之

2020.03.05

八村は憧れの1人であるカーメロと初対戦。熟練の技を目の前で体感する貴重な機会となった。(C)Getty Images

八村は憧れの1人であるカーメロと初対戦。熟練の技を目の前で体感する貴重な機会となった。(C)Getty Images

 3月4日(日本時間5日)。ワシントン・ウィザーズは敵地モーダ・センターで、ポートランド・トレイルブレイザーズ戦に臨んだ。

 ブレイザーズは鼠径部の負傷によりオールスターを欠場したデイミアン・リラードが7試合ぶりに戦列復帰。これにより、CJ・マッカラム、トレバー・アリーザ、カーメロ・アンソニー、ハッサン・ホワイトサイドにリラードという現有戦力としてはベストメンバーが揃った。

 対するウィザーズは、前日に続く2連戦の影響か、イシュ・スミス(左ハムストリング)とトーマス・ブライアント(右足)、イアン・マヒンミが欠場となり、ベテラン司令塔とビッグマン2人を欠くという布陣に。

 試合は序盤からブレイザーズが主導権を握る。リラード、マッカラムのアイソレーションを中心にウィザーズを攻めたて、先発に起用されたモリッツ・ヴァグナー相手にホワイトサイドがペイントエリアで存在感を見せていく。
 
 八村塁は憧れの選手でもある17年目の大ベテラン、カーメロとマッチアップ。第1クォーター残り7分10秒にホワイトサイド越しにフローターを放ち、この日3本目のショットでようやく初得点をあげる。すると今度は、カーメロがルーキーの八村に対してレッスンを開始。左サイドでボールを持ったカーメロは、ジャブステップで八村を揺さぶってペイントエリアに入り込むと、背中を当ててスペースを作り出し、鮮やかなフェイドアウェイジャンパーをヒット。その1分後には右ローポスト付近からフェイクとステップを交えて八村を翻弄し、プルアップジャンパーを沈めてみせた。

 さらにカーメロは左コーナー、右エルボー付近から立て続けに3ポイントをねじ込み、わずか3分足らずで一挙10得点をマーク。何とか応戦すべく、八村もプルアップジャンパーを放つもリングに弾かれ、第1クォーター残り約3分でベンチへ退いた。

 ウィザーズはブラッドリー・ビールが孤軍奮闘を見せるも、ヴァグナーとアンジェス・パセチニクスの両センターが不要なファウルを積み重ねてしまい、八村がセンターを務める状況に陥ってしまう。爆発力が売りのセカンドユニットも、司令塔スミスの不在で威力は半減。スターター起用されたジェローム・ロビンソンが司令塔役を務めるも、チームを勢いに乗せるには至らず。
 
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