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今季2度目の無得点と沈黙した八村塁。オフェンス面で不振の理由は“ディフェンスでの貢献を意識しすぎ”?

秋山裕之

2020.03.09

3得点に終わったホークスとの前戦に続き、この試合でもオフェンス面が不調に。無得点と沈黙した八村。(C)Getty Images

 3月8日(日本時間9日、日付は以下同)、ワシントン・ウィザーズはホームのキャピタル・ワン・アリーナで、強豪マイアミ・ヒートとの一戦に臨んだ。

 今季の両チームの対戦成績はヒートの2勝1敗。互いにホームゲームを制しており、ウィザーズは昨年12月30日のゲームに123-105で勝利している。その試合ではブラッドリー・ビール、ダービス・ベルターンス、八村塁ら主軸が不在のなかで、ジョーダン・マクレー(現デトロイト・ピストンズ)が29得点に加え8アシストと大暴れ。2WAY契約のギャリソン・マシューズが28得点、イアン・マヒンミも25得点とともにキャリアハイをマークし、イシュ・スミスも19得点、7アシストとチームをリードした。

 40勝23敗でイースタン・カンファレンス4位につけているヒートだが、アウェーでは13勝19敗と負け越しており、なおかつ敵地4連敗中。一方のウィザーズも、残り20試合を切った段階での成績が23勝39敗のイースト9位と、プレーオフ進出に向けて一戦も落とせない厳しい状況が続いている。
 
 そんななかで迎えた一戦は、ヒート優勢の展開で進んでいく。ヒートはジミー・バトラーがゲームメイクし、バム・アデバヨやダンカン・ロビンソン、ケンドリック・ナンらが着実に加点。対するウィザーズは、ビールとシャバズ・ネイピアー、ベンチスタートのベルターンスがショットを沈め応戦する。

 ヒートは前半で最大10点差をつけるも、徐々に詰められ57-54と3点リードで試合を折り返す。今季オールスターに初選出されたビッグマン、アデバヨが14得点、ロビンソンとナンがそれぞれ11得点とオフェンスを牽引した。

 一方のウィザーズは八村、トーマス・ブライアントの先発フロントコート陣がともに3ファウルに陥ったものの、ビールが20得点、ベルターンスは16得点、ネイピアーも13得点と奮戦。しかし、前半に得点したのはトロイ・ブラウンJr.(5得点)を含め、この4選手のみと攻撃が偏った印象だった。
 
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