NBA

「俺は大人になった」“トラブルメーカー”ウェイターズはレイカーズの“ラストピース”になれるか?

ダンクシュート編集部

2020.03.10

今季のウェイターズは2度の出場停止処分を受けてヒートから厄介払いされたが、8年間のキャリアで平均13.2点と得点力には定評がある。(C)Getty Images

 元マイアミ・ヒートのディオン・ウェイターズは、無所属となっていた3月6日にベテラン最低保証でロサンゼルス・レイカーズと契約を結んだ。2009-10シーズン以来のリーグ優勝をつかみ取るうえで起爆剤となるのか、それとも劇薬となるのか、注目ポイントと言っていいだろう。

 2012年のドラフト1巡目4位指名でクリーブランド・キャバリアーズに加入したウェイターズは、果敢なアタックと非凡なシュート力を兼ね備えたインスタントスコアラーとして台頭。2年目の2013-14シーズンには主にベンチスタートながら平均15.9点をあげたが、その後はオクラホマシティ・サンダーを経てヒートへ移籍。近年は故障が多いうえ、今季はチーム批判、大麻入りのグミを摂取してパニック発症、規律違反とトラブル続きで3度の出場停止処分を受け、トレード期限最終日にメンフィス・グリズリーズへトレードされた後に解雇された。

 すでにNBA8年目だが、まだ28歳。ウェイターズは「俺は大人になった。人は過ちから学ぶものさ。過去を掘り返し続けても意味はない。生きていれば学ぶ。球団もそれを理解してくれたから、話し合いも短くて済んだ」とレイカーズ入りの裏側を語る。
 
「コーチ(フランク・ヴォーゲル)、ロブ(ペリンカGM)と話す機会が欲しかった。ロブは5年間、代理人を担当してくれた人物で、すべてが上手く進んだ。今はハッピーだし、興奮している。これからリズムを取り戻して、プレーを取り戻して、チームメイトについても知りたい」

 開幕直後も出場停止でプレーできておらず、今季コートに立ったのはわずか3試合(計42分間)のみ。平均9.3点、3.7リバウンド、1.0アシスト、FG成功率38.5%とトップフォームからは程遠い成績だが、本人は巻き返しに自信を見せている。

「俺はバスケットボールをするだけ。しっかり準備をして練習に臨むよ。身体もシャープな状態にしてね。実戦からは遠ざかっていたけど、バスケットはこれまでずっとやってきたことだから、難しいことじゃない。ワークアウトも何も心配していなかったよ」

 レイカーズでプレーするにあたって、レブロン・ジェームズとの相性は重要な条件のひとつだ。その点で、2014-15シーズンにキャバリアーズで半年間チームメイトだったウェイターズは、2人の関係性についても"問題なし"と胸を張る。