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NBA

「もうチャンスはないと思い知らされた」ジョーダンとのコンビで6度の優勝を果たしたピッペンが白旗を掲げたデュオとは?

ダンクシュート編集部

2020.04.14

1987年に結成されたジョーダンとピッペンのコンビは90年代に2度の3連覇を達成。ファイナルでは6戦無敗と圧倒的な強さを誇った。(C)Getty Images

1987年に結成されたジョーダンとピッペンのコンビは90年代に2度の3連覇を達成。ファイナルでは6戦無敗と圧倒的な強さを誇った。(C)Getty Images

 NBAは前身のBAA時代から数えて今季で創立74年を迎え、その長い歴史の中で数々の名コンビが名を馳せてきた。ボストン・セルティックス黄金期のボブ・クージーとビル・ラッセル、ロサンゼルス・レイカーズのマジック・ジョンソンとカリーム・アブドゥル・ジャバー、ジョン・ストックトンとカール・マローン(ユタ・ジャズ)、ドゥエイン・ウェイドとレブロン・ジェームズ(マイアミ・ヒート)……。挙げればキリがないが、トップ2はやはりマイケル・ジョーダン&スコッティ・ピッペン(シカゴ・ブルズ)とコビー・ブライアント&シャキール・オニール(レイカーズ)だろう。

 4月19日(日本時間20日)に1997-98シーズンのブルズに密着して撮影したドキュメンタリー10部作『ザ・ラストダンス』が放映されるにあたり、ジョーダンの相棒としてリーグ優勝6回を経験したピッペンが『ESPN』の番組『The Jump』で“最高のデュオ”について見解を述べた。

 1987-88シーズンからコンビを結成したジョーダン&ピッペンは、“バッドボーイズ”と呼ばれたデトロイト・ピストンズの壁を乗り越えた1990-91シーズンから史上3チーム目の“スリーピート(3連覇)”を達成。
 
 ジョーダンが1995年3月に引退から最初の復帰を果たすと、悪童デニス・ロッドマンを加えた95-96シーズンには当時のシーズン最多勝となる72勝をあげ、そこから2度目の3連覇を成し遂げた。進出したファイナル6回すべてでタイトル獲得と、ファイナルでの“勝率100%”もこのコンビの特筆すべき点だ。ジョーダンがMLB挑戦でバスケットボールから離れなければ、8連覇していたと多くの評論家が見立てている。

 一方のシャック&コビーは、シャックがオーランド・マジックから加入し、コビーがNBA入りした1996-97シーズンに誕生。唯一無二の破壊力と支配力を兼備した最強センターと、恐れを知らない若手スコアラーが融合し、1999-2000シーズンから3連覇を達成した。互いにカリスマ性を備えたスーパースターゆえ、確執から2004年にコンビを解消(シャックがマイアミ・ヒートへ移籍)したが、対戦相手にとって脅威の存在だったのは間違いない。

 ジョーダン&ピッペン(実働9年半)、シャック&コビー(実働8年)が同時期に戦ったのは1996-97シーズンからの2年間のみ。レギュラーシーズンでの対戦は2勝2敗の5分、当時のウエストではジャズが強さを見せていたため、両チームがファイナルで当たることはなかった。
 

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