1996年11月、シカゴ・ブルズの本拠地ユナイテッド・センターに取材に訪れた際、デニス・ロッドマンのエージェントに呼び止められた。彼は僕の著書である「ブルズ黄金伝説」を持っていた。どうやらチームの広報から手に入れたらしい。
そしてロッドマンがこれまで着用してきた歴代のシューズチャートページを開いてこう言った。
「デニスはもうナイキとは契約していない。今はナイキの「エアマエストロ」を着用しているが、そのうち違うシューズを履くことになる」と。続けてエージェンドから「ところで、デニスは"エアベイキン"を履いていないと思うけど、どうしてここに載っているんだ?」と突っ込まれた。
チャートページにはナイキの新作「エアベイキン」が掲載されていた。ナイキ関係者から、今季のロッドマンは「エアベイキン」を履くと聞いていたのだが……。
バスケットボールに限らずプロアスリートとスポーツブランドとの契約は、多くが世間に発表される半年以上前に決定している。恐らくこの時点でロッドマンは他ブランドとの契約が決まっていたのだろう。ただ、メディアに情報が解禁されるのは契約開始後がほとんどで、時差が生まれてしまったことが原因だった。
結局、その後ロッドマンはコンバースへの"移籍"を発表し、「スプリングフィールド」というシューズを着用。翌年には早くもシグネチャー「コンバース・オールスター91」が作られている。
同じくブルズのスコッティ・ピッペンはマイケル・ジョーダンに次ぐ最強の2番手として、当時のNBAで5本の指に入るスーパースターだった。しかし、同シーズンの彼の年俸はリーグ全体でトップ100にも入らない約4億円。チームメイトのジョーダンが24億円、ロッドマンが10億円だったことを考えると、その低さは一目瞭然だった。
ピッペンがナイキのモデルを履き始めたのは1988年。当時はまだ無名の選手で、ナイキからのオファーをもらったのはシーズン開幕後だった。その頃のナイキはジョーダンのほかに、チャールズ・バークレー、デビッド・ロビンソンと契約していたが、彼らに続く選手を探していた。
そこに名乗りを上げたのがピッペン、ショーン・ケンプ、ケビン・ジョンソンという若手たち。しかしケンプはリーボック、ジョンソンはコンバースと契約。同世代の有望格として最後までナイキを履き続けたのはピッペンだった。
そしてロッドマンがこれまで着用してきた歴代のシューズチャートページを開いてこう言った。
「デニスはもうナイキとは契約していない。今はナイキの「エアマエストロ」を着用しているが、そのうち違うシューズを履くことになる」と。続けてエージェンドから「ところで、デニスは"エアベイキン"を履いていないと思うけど、どうしてここに載っているんだ?」と突っ込まれた。
チャートページにはナイキの新作「エアベイキン」が掲載されていた。ナイキ関係者から、今季のロッドマンは「エアベイキン」を履くと聞いていたのだが……。
バスケットボールに限らずプロアスリートとスポーツブランドとの契約は、多くが世間に発表される半年以上前に決定している。恐らくこの時点でロッドマンは他ブランドとの契約が決まっていたのだろう。ただ、メディアに情報が解禁されるのは契約開始後がほとんどで、時差が生まれてしまったことが原因だった。
結局、その後ロッドマンはコンバースへの"移籍"を発表し、「スプリングフィールド」というシューズを着用。翌年には早くもシグネチャー「コンバース・オールスター91」が作られている。
同じくブルズのスコッティ・ピッペンはマイケル・ジョーダンに次ぐ最強の2番手として、当時のNBAで5本の指に入るスーパースターだった。しかし、同シーズンの彼の年俸はリーグ全体でトップ100にも入らない約4億円。チームメイトのジョーダンが24億円、ロッドマンが10億円だったことを考えると、その低さは一目瞭然だった。
ピッペンがナイキのモデルを履き始めたのは1988年。当時はまだ無名の選手で、ナイキからのオファーをもらったのはシーズン開幕後だった。その頃のナイキはジョーダンのほかに、チャールズ・バークレー、デビッド・ロビンソンと契約していたが、彼らに続く選手を探していた。
そこに名乗りを上げたのがピッペン、ショーン・ケンプ、ケビン・ジョンソンという若手たち。しかしケンプはリーボック、ジョンソンはコンバースと契約。同世代の有望格として最後までナイキを履き続けたのはピッペンだった。
関連記事
- 【名作シューズ列伝】シャックの初代モデル「SHAQ ATTAQ Ⅰ」。BOXはデフォルトも内部にReebokのアピールポイントが満載!
- ブルズの“ラストダンス“を追ったドキュメンタリーが驚異のヒット!スティーブ・カーが当時を振り返って漏らした本音は…
- レイカーズでコビーを5年間指導したコーチが明かす、スーパースターの“裏の顔”と“最も嫌っていたもの”
- BJ・アームストロングが玄人目線で語る、ジョーダン自身が使い分けるいくつかのキャラクターと、彼に次ぐ“No.2”候補とは?
- 八村塁も注目の『ザ・ラストダンス』が本日から公開!「ジョーダンのライフスタイル、そしてすべてを乗り越えた日々を見るのは興味深い」