7月30日(日本時間31日、日付は以下同)からフロリダ州で再開するNBAの"第二幕"において、優勝候補の一角と目されているのがミルウォーキー・バックスだ。
それもそのはず。チームは昨季のシーズンMVPヤニス・アデトクンボを中心に充実したロースターを擁し、現時点でリーグトップの53勝12敗(勝率81.5%)を記録。ディフェンシブ・レーティング(100回のポゼッションにおける失点)でもリーグ最高の101.6を誇っている。
シーズンが中断となる直前には今季初の3連敗を喫したものの、これは3月6日のロサンゼルス・レイカーズ戦でアデトクンボが右ヒザを痛めて、その後の2試合を欠場したことが原因。もっとも、マイク・ブーデンホルザーHC(ヘッドコーチ)は6月下旬に「ヤニスが健康体であることは、我々にとって大きなアドバンテージ。今の彼は心身ともに素晴らしい状態だ」と話していることから、現在は健康体を取り戻したと言っていい。
7月1日にはそのアデトクンボが『ESPN』のインタビューに応じ、「今年のチャンピオンシップを勝ち取るためには、スターになる必要があると多くの人々が言っているように感じる」と切り出し、今季の優勝戦線について語った。
「実際のところ、今シーズンの優勝争いはこれまでで最もタフなものになるだろうね。今は本当に、本当に難しい状況なんだ。だから頂点に立ちたいという気持ちがより強いチームが、タイトルを勝ち取ることができるだろう」
ブーデンホルザーHCもアデトクンボの考えに賛同しており、新型コロナウイルスのパンデミックと人種差別問題を抱えながら覇権争いを制することは「他の年のチャンピオンよりもさらに価値があり、別格なものになると思う」と話している。
実際、6月下旬に各チームが行なった新型コロナウイルスの検査では16人が陽性反応と診断されており、再開シーズンへの出場辞退を決断した選手がいることも事実。アデトクンボも「皆が健康面について心配している」と語り、自身の考えを述べた。
「誰だって(感染する)リスクがあるところへ身を置きたくはないさ。でも最終的に、これはNBAが選んだことであり、俺たちはシーズン再開を選択したんだから、全員が自分の仕事をこなしていくということ。俺の仕事はこの街を代表し、バスケットボールをしてチームメイトたちをサポートすることなんだ。だけど自分やチームメイトたち、家族、特にママ(母親)…、皆が健康面について心配していることは間違いないね」
選手たちは定期的に検査を行ない、そこで陽性反応が出た場合は最低1週間の隔離を余儀なくされる。特に今後の検査結果次第では、来週から始まるトレーニングキャンプへの合流が遅れたり、症状によっては出場辞退となる可能性も少なくない。選手たちはコンディショニングと同様に、健康面にも細心の注意を払いながら、未曽有の戦いに挑むことになる。
文●秋山裕之(フリーライター)
【PHOTO】並外れた身体能力とド迫力のダンクでスター街道を驀進!"グリーク・フリーク"ヤニス・アデトクンボの厳選ショット集!
それもそのはず。チームは昨季のシーズンMVPヤニス・アデトクンボを中心に充実したロースターを擁し、現時点でリーグトップの53勝12敗(勝率81.5%)を記録。ディフェンシブ・レーティング(100回のポゼッションにおける失点)でもリーグ最高の101.6を誇っている。
シーズンが中断となる直前には今季初の3連敗を喫したものの、これは3月6日のロサンゼルス・レイカーズ戦でアデトクンボが右ヒザを痛めて、その後の2試合を欠場したことが原因。もっとも、マイク・ブーデンホルザーHC(ヘッドコーチ)は6月下旬に「ヤニスが健康体であることは、我々にとって大きなアドバンテージ。今の彼は心身ともに素晴らしい状態だ」と話していることから、現在は健康体を取り戻したと言っていい。
7月1日にはそのアデトクンボが『ESPN』のインタビューに応じ、「今年のチャンピオンシップを勝ち取るためには、スターになる必要があると多くの人々が言っているように感じる」と切り出し、今季の優勝戦線について語った。
「実際のところ、今シーズンの優勝争いはこれまでで最もタフなものになるだろうね。今は本当に、本当に難しい状況なんだ。だから頂点に立ちたいという気持ちがより強いチームが、タイトルを勝ち取ることができるだろう」
ブーデンホルザーHCもアデトクンボの考えに賛同しており、新型コロナウイルスのパンデミックと人種差別問題を抱えながら覇権争いを制することは「他の年のチャンピオンよりもさらに価値があり、別格なものになると思う」と話している。
実際、6月下旬に各チームが行なった新型コロナウイルスの検査では16人が陽性反応と診断されており、再開シーズンへの出場辞退を決断した選手がいることも事実。アデトクンボも「皆が健康面について心配している」と語り、自身の考えを述べた。
「誰だって(感染する)リスクがあるところへ身を置きたくはないさ。でも最終的に、これはNBAが選んだことであり、俺たちはシーズン再開を選択したんだから、全員が自分の仕事をこなしていくということ。俺の仕事はこの街を代表し、バスケットボールをしてチームメイトたちをサポートすることなんだ。だけど自分やチームメイトたち、家族、特にママ(母親)…、皆が健康面について心配していることは間違いないね」
選手たちは定期的に検査を行ない、そこで陽性反応が出た場合は最低1週間の隔離を余儀なくされる。特に今後の検査結果次第では、来週から始まるトレーニングキャンプへの合流が遅れたり、症状によっては出場辞退となる可能性も少なくない。選手たちはコンディショニングと同様に、健康面にも細心の注意を払いながら、未曽有の戦いに挑むことになる。
文●秋山裕之(フリーライター)
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