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NBA

「バスケへの愛情が上回った」“最高のラストゲーム”を演じたクロフォードが、コートに復帰した理由を語る

秋山裕之

2020.07.11

昨季最終戦で“有終の美”を飾っていたクロフォード。しかし“最高のラストゲーム”よりも“バスケへの愛情”が上回り、再びコートに帰ってきた。(C)Getty Images

昨季最終戦で“有終の美”を飾っていたクロフォード。しかし“最高のラストゲーム”よりも“バスケへの愛情”が上回り、再びコートに帰ってきた。(C)Getty Images

 7月9日(日本時間10日、日付は以下同)、ブルックリン・ネッツはジャマール・クロフォード、マイケル・ビーズリーの両ベテランと、ルーキーのドンテイ・ホールとの契約を発表した。

 30勝34敗でイースタン・カンファレンス7位につけるネッツは、6月末にもタイラー・ジョンソン、ジャスティン・アンダーソンと契約。7月30日からフロリダ州オーランドでスタートする今季の第2幕に向けて、ケガや新型コロナウイルスの検査結果で陽性反応が出た選手たちの代役として、さらなるロースター補強を断行した。

 なかでも、最も大きな反響を呼んだのはクロフォードだ。3月20日に40歳を迎えた大ベテランは、フェニックス・サンズの一員としてプレーした昨季、ダラス・マーベリックスとのレギュラーシーズン最終戦で51得点を叩き出す超絶パフォーマンスを披露。現役ラストゲームで30得点をあげたダーク・ノビツキーから、主役の座を奪ってしまうほどの活躍を見せていた。
 
 思わず見とれてしまうほどの巧みなボールハンドリングを誇るクロフォードは、ジャンパーやレイアップ、フローターなど多彩な技で得点を量産するインスタントスコアラーであると同時に、チームメイトへのお膳立てもこなす優秀なコンボガード。同試合で史上最年長(39歳と20日)での50得点オーバーを記録しただけでなく、4つの異なるフランチャイズ(サンズ、シカゴ・ブルズ、ニューヨーク・ニックス、ゴールデンステイト・ウォリアーズ)で50得点超えを達成した前代未聞の選手として、リーグ史にその名を刻んでいる。

 今季も現役を続行するつもりでいたものの、所属先が見つからないまま新シーズンがスタート。3月28日には『ESPN』のインタビューで「自分がプレーしているかのようにトレーニングに励んでいるよ。ワークアウトは毎日やってるし、それが大好きでね。俺はまだまだ(NBAのチームを)助けることができるとわかってるから」と話していた。

 この時点ではシーズンの先行きは不透明で、再開は早くとも6月中旬か下旬と報じられていたのだが、クロフォードは「できれば新たなチャンスを掴んで戻りたいね。俺が準備万端なのは間違いないよ」とコメント。自身のSNSでゲームシェイプを保ち、ワークアウトに取り組んでいる動画を配信するなど、世界最高のリーグで再びプレーする日を待ち望みながら着々と準備を進めてきた。それだけに、今回復帰するチャンスを得られた際の喜びは想像に難くない。
 

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