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NBA

主役級は不在も、名バイプレーヤーを数多く輩出した“脇役の豊作年”【NBAドラフト史|1988年】

大井成義

2020.07.21

5位指名のリッチモンドは、入団1年目から10シーズン連続で平均20点以上を記録。88年組で唯一殿堂入りを果たしている。(C)Getty Images

5位指名のリッチモンドは、入団1年目から10シーズン連続で平均20点以上を記録。88年組で唯一殿堂入りを果たしている。(C)Getty Images

■最大の実力者リッチモンドにも脇役感が漂う〝脇役の豊作年〞

 1988年のドラフト組を一言で表わすなら、「脇役の豊作年」といった感じだろうか。それも、記憶に残る愛すべき名脇役を数多く輩出している。

 この年のドラフト組を象徴し、出世頭でもあるミッチ・リッチモンドは、キャリアを通じて主役級の活躍を見せた唯一の存在であり、殿堂入りも果たした往年の名選手だ。バスケットボールの腕前も突出しており、かのマイケル・ジョーダンに「ディフェンスするのが最もタフなSG」と言わしめた実力者でもある。

 だが、弱小球団を渡り歩いたせいか、〝バリバリの主役感〞は薄い。温厚な人柄も相まって、主役選手にありがちなギラついた感じやイケイケ感もなく、堂々の主役というよりは〝超凄腕の名脇役〞的な雰囲気を常に漂わせていた。

 他にも、リック・スミッツ、ダニー・マニング、チャールズ・スミス、ダン・マーリー、レックス・チャップマン、ロッド・ストリックランド、ブライアン・ショウ、スティーブ・カーなど、主役になりきれず脇役に甘んじた選手や、〝生涯一脇役〞、〝脇役のプロ〞的な、とびきり印象深いバイプレーヤーを多数世に送り出している。
 
 また、ヴァーノン・マックスウェルやアンソニー・メイソンなど、頭のネジが完全に緩んでいる選手ですら、無茶苦茶な面は多分にあったものの、どこか憎めない愛すべき名脇役として1990年代のNBAシーンに彩りを添えた。1988年組の脇役選手が成し遂げた成果や、エピソードの数々をまとめるだけで、一冊の本が出来上がるだろう。

 偶然にしてはあり得ないくらい、数多くの名脇役を輩出した1988年のドラフト組。前年の1987年は歴代有数の当たり年とされ、デイビッド・ロビンソンやレジー・ミラー、スコッティ・ピッペン(超名脇役とも言えるが)、ケビン・ジョンソン、レジー・ルイスなど、いろいろな意味でNBA史に名を刻んだ主役級選手を何人も輩出しているだけに、リーグ内のバランスを取るべく、バスケットボールの神様が調整を加えたのだろうか。

■リバウンド王と新人の交換に騒然となったドラフト会場

 プレーオフ進出を逃した全チームに対し、1位指名権獲得のチャンスを均等に与えるというロッタリーシステムが採用されたのは、1985年のことだった。カレッジ界のスーパースター、パトリック・ユーイングの獲得競争を緩和させるために導入されたのだが、その制度にも問題点が浮上し、1990年からは確率調整システムが導入されている。
 

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