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NBA

引退後もオールラウンダー⁉セカンドキャリアを謳歌する"万能戦士"ボリス・ディーオウの知られざるエピソード

小川由紀子

2020.07.27

現役時代は万能戦士として知られたディーオウは、セカンドキャリアでも“オールラウンダー”ぶりを発揮しているようだ。(C)Getty Images

現役時代は万能戦士として知られたディーオウは、セカンドキャリアでも“オールラウンダー”ぶりを発揮しているようだ。(C)Getty Images

 レブロン・ジェームズ(ロサンゼルス・レイカーズ)、カーメロ・アンソニー(ポートランド・トレイルブレイザーズ)、クリス・ボッシュ(元トロント・ラプターズほか)、ドゥエイン・ウェイド(元マイアミ・ヒートほか)……。彼らを筆頭に、優秀な人材を多く輩出した豊作の2003年ドラフトで、アトランタ・ホークスから21位指名を受けNBA入りしたのが、ボリス・ディーオウだ。

 母はフランス代表の英雄的バスケットボール選手、父はセネガル人のハイジャンパーというアスリート一家に生まれたディーオウは、抜群の運動神経とオールマイティさを武器に、13年間にわたりNBAで活躍。キャリアハイの平均13.3点、6.2アシスト、6.9リバウンドをマークしたフェニックス・サンズ時代の2005-06シーズンには、もっとも成長した選手に贈られるMIPを受賞したほか、1月31日のフィラデルフィア・セブンティシクサーズ戦では、フランス人選手として初めてトリプルダブル(14得点、11リバウンド、13アシスト)を達成している。
 
 ホークス、サンズ以降はシャーロット・ボブキャッツ(現シャーロット・ホーネッツ)、サンアントニオ・スパーズを経て、NBAラストイヤーはユタ・ジャズと複数のフランチャイズを経験。ジャズを解雇された後はフランスに戻り、1年間パリ郊外のルヴァロワでプレーし、2018年9月に現役引退を発表した。

 フランス代表のメンバーとしても、トニー・パーカー(元スパーズほか)やロニー・トゥリアフ(元レイカーズほか)らがいた黄金時代をキャプテンとして牽引。2013年のユーロバスケットでは悲願の金メダルを手にしている。

 ちなみに、フランス代表での背番号13はかつて母親がつけていた番号だ。NBAでも、ホークスでの2年目を筆頭に空きがあれば13番を着用し、それ以外でもサンアントニオでは33 、フェニックスでも3と、番号にはこだわりをみせていた。

 ディーオウといえば、複数のポジションをこなすユーティリティプレーヤーとして記憶している人が多いことだろう。元フランス代表監督のクロード・ベルジョーが彼を「7番までこなす選手」と描写した有名な逸話もある。
 

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