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八村塁はショットが不発…連携不足を露呈して6連敗のウィザーズは、シーディングゲーム全敗の可能性も

秋山裕之

2020.08.10

ベストメンバーではなかったサンダーに対し、八村はショットが不発に終わり、チームも6連敗を喫してしまった。(C)Getty Images

 8月7日(日本時間8日、日付は以下同)のニューオリンズ・ペリカンズ戦に107-118で敗れたワシントン・ウィザーズ。5まで伸びた連敗を止めるべく、8日に2時間のフィルムセッションを含むチーム練習を行ない、9日のオクラホマシティ・サンダー戦に挑んだ。

 しかし、試合は序盤からクリス・ポールが試合をコントロールし、効果的に3ポイントを決め続けたサンダーが終始優位にゲームを進める。結局ウィザーズは一度もリードを奪えず103-121で完敗し、シーディングゲーム(順位決定戦)は6戦全敗となった。

 この試合、サンダーはスティーブン・アダムズ、ナーレンズ・ノエルの欠場により、マイク・マスカーラが先発センターとして出場。ダニーロ・ガリナーリとともに"ストレッチビッグマンデュオ"として、序盤からアウトサイドシュートを鮮やかに決めていった。
 
「ピック&ロールのところで、相手にうまくやられたなと感じました。相手の4番(ガリナーリ)、5番(マスカーラ)の選手が、ピック&ポップでスリーがうまい選手たちだったので、そこをしっかりカバーできなかったなと思いました」

 八村塁がそう振り返ったように、ウィザーズの選手たちはポールやシャイ・ギルジャス・アレキサンダーといったハンドラーにつられ、次々とオープンショットを許してしまう。ガリナーリが3本の3ポイントを含む20得点、マスカーラも4本を沈め14得点、さらにベンチスタートの新人ダリウス・ベイズリーも5本の長距離砲を成功させ、キャリアハイの23得点をマーク。ほとんどの時間帯で2桁点差をリードされる劣勢を強いられた。

 ウィザーズの主要メンバーは、ジェローム・ロビンソンがチームトップの19得点、6アシスト、アイザック・ボンガは14得点、8リバウンド、トロイ・ブラウンJr.は12得点、8リバウンド、4アシスト、モリッツ・ヴァグナーが12得点、イシュ・スミスは10得点、4アシストをマーク。しかしサンダーのディフェンスをなかなか切り崩すことができず、3ポイントもチーム全体で成功率25.0%(9/36)と低調に終わった。
 
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八村はショットが不発、チームも連携不足を露呈