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NBA

【NBA背番号外伝】トーマス、ヘイズ、ヤオ、サボニス親子……。“3つのタイプ”に大別される背番号11の歴代着用者たち

出野哲也

2020.09.28

歴代の11番着用者は“俊敏なガード”“ストレッチ・ビッグマン”“外国人の名選手”の3タイプに大別される。(C)Getty Images

歴代の11番着用者は“俊敏なガード”“ストレッチ・ビッグマン”“外国人の名選手”の3タイプに大別される。(C)Getty Images

 現役でも多くの選手が着用するなど、人気のある背番号11。これまで活躍したプレーヤーは“スピードのあるガード”“シュート力のあるビッグマン”“外国人の名選手”と3タイプに大別でき、2、3番目の要素を併せ持った者も多い。

 “スピードのあるガード”の代表格はアイザイア・トーマス(元デトロイト・ピストンズ)だ。抜群の敏捷性とシュート力で得点を稼ぎまくっただけでなく、パスセンスに優れ、不屈の闘志と冷静さも兼備。ジュリアス・アービング(元フィラデルフィア・セブンティシクサーズ)をして「もう少し身長が高ければ、マイケル・ジョーダン(元シカゴ・ブルズほか)以上の選手になっていただろう」と言わしめた。

 1950年代にロチェスター・ロイヤルズ(現サクラメント・キングス)で司令塔を務めたボブ・デイビスの11番も欠番。ノールックやビハインド・ザ・バックなどの華麗なパスをいち早く使いこなしたショーマンで、1951年にチームをフランチャイズ唯一の優勝に導いている。

 同タイプの選手ではアール・ボイキンスの印象も強い。リーグ史上2番目に低い身長(165cm)ながら、2007年には4試合も30得点超えをマーク。全盛期を過ごしたデンバー・ナゲッツ時代をはじめ、6球団で11番を着けた。
 
 現役ではドリュー・ホリデーが、シクサーズ時代からニューオリンズ・ペリカンズに所属する現在までずっと11番を着用。クリーブランド・キャバリアーズでは背番号2だったカイリー・アービング(現ブルックリン・ネッツ)が、ボストン・セルティックス移籍時に11に変えたのは、同じくプロ選手だった父の現役時代の番号という理由だった。キャリア2年目で早くもリーグ4位の平均29.6点を叩き出したトレイ・ヤング(アトランタ・ホークス)は、次代の11番スター候補だ。

 ジャマール・クロフォードとマイク・コンリーも、現在は違うが長年この番号でお馴染みだった。プロ入り当時1番だったクロフォードは、2004年にニューヨーク・ニックスへ移籍した際、当時チームのヘッドコーチを務めていたトーマスにあやかって11番に変更。その後、ゴールデンステイト・ウォリアーズでの1年を除いてずっと11番だったが、ネッツでプレーした今季は16年ぶりに1番に袖を通した。メンフィス・グリズリーズのスターだったコンリーは「11番はメンフィス以外のチームでつけたくない」との理由により、現所属のユタ・ジャズでは10番に変更している。

 11番の現役ガードで一番のビッグネームであるクレイ・トンプソン(ウォリアーズ)は、スピードよりもシュート力が売り物。大学時代の1番が入団当初空いていなかったので、ドラフト11位指名にちなんでこの番号を選んだ。
 
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