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NBAかバルセロナか、それとも引退か…今季全休のガソルが現状と今後の展望について告白

小川由紀子

2020.10.12

自身の進退について語ったガソル。あの華麗なポストムーブが再び観られる日は来るのか。(C)Getty Images

 古巣ロサンゼルス・レイカーズがマイアミ・ヒートとチャンピオン争いを繰り広げるなか、左足首の疲労骨折で1試合もプレーしないまま今季を終えたパウ・ガソルが、スペインのEFE通信のビデオインタビューに応対。「1か月か1か月半後には、進退を決める」と話した。

 今年7月に40歳を迎えたガソルは、2019年5月に受けた左足首手術の影響で、現在も自宅のあるサンフランシスコで療養中だ。昨季はミルウォーキー・バックスで3試合に出場したのみに終わり、手術後の7月にはポートランド・トレイルブレイザーズと契約を結び今季を迎えたが、プレー不可能な状態であることから11月には契約解除となった。

 しかし現在は順調に回復しており、新型コロナウイルスの感染拡大によるシーズン中断も、落ち着いて療養できる機会になったという。
 
「今回のパンデミックではいろいろ困った影響があるけれど、僕のケガに関しては、治療にかけられる時間を稼げることになった。経過は良好だ。ここから1か月か1か月半くらいで、コート上でかなり高いレベルでパフォーマンスできるくらいまで回復すると思う。その時点で、再び試合で競い合える状況かどうか見極めたい」

 ガソルは以前から「あと1年、高いレベルでプレーを続け、東京五輪で現役をしめくくる」というのが、自身が理想とするシナリオである公言しているが、仮にどのような引き際になっても、自分のキャリアは非常に恵まれたものだったとガソルは語っている。

「『長い間この競技に高いレベルで打ち込んでこられた』という喜びとともに去ることができる。どんな物事にも終わりは来るから、可能なら夢のようなエンディングになってほしいと誰もが願うものだ。でもほとんどの場合、予想していたようにはいかない。だからこそ、1試合1試合、一瞬一瞬を大切に味わうことが大切なんだ。今日が最後の1日であるかのようにね」

 自分のキャリアをあと数ページ綴りたいという思いがあるガソル。その一方で、「人生の次章に移行する準備はできている」とも言う。
 
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