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八村塁が2年目のシーズンへ本格始動!チーム内の競争激化にも「僕のプレーをどんどん出していきたい」

秋山裕之

2020.12.02

12月22日の開幕に向けて始動した八村。オフの動向や今季の意気込みを語った。(C)Getty Images

 12月1日(日本時間2日、日付は以下同)、NBAは2020-21シーズンに向けて各チームの選手やヘッドコーチ(HC)がZoomによる会見を行なうメディアウィークが始まった。

 ワシントン・ウィザーズの初日は、2年目を迎えた八村塁とスコット・ブルックスHCが会見に登場。

「ここ1、2か月くらいはずっとトレーニングをして、シーズンに向けて準備していました」と語った八村は「主にウエイトトレーニング、バスケットボールの方はスリーとボールハンドリングを中心にやっていました」と近況を明かした。

 ウィザーズは今オフ、ドラフト1巡目9位でイスラエル出身のデニ・アブディヤを指名したほか、昨季シューターとしてブレイクしたダービス・ベルターンスと再契約を締結。FA戦線ではベテランセンターのロビン・ロペスやポイントガードのハウル・ネトらを加え、選手層に厚みを加えた。

 そして何と言ってもアキレス腱の断裂により昨季を全休した司令塔、ジョン・ウォールが戦列復帰する。ウォール、ブラッドリー・ビールというバックコート陣を中心に、八村やベルターンス、トーマス・ブライアント、トロイ・ブラウンJr.といった若手たちが主軸を担うことになる。
 
「チームメイトたちとも全然会っていないので、そういうなかで急に練習が始まっていくと思うんですけど、そのなかでも僕のプレーをどんどん出していきたい」

 八村は昨季、7月末から8月中旬にかけて行なわれたシーディングゲーム(順位決定戦)を最後に、オフシーズンへ突入。ワシントン州スポケーンにある母校のゴンザガ大や日本でトレーニングを続けてきたとはいえ、チームメイトと合流するのは久々で、ビールやベルターンスとは3月のシーズン中断以来、ウォールや新加入選手たちとは初めてプレーするだけに、現状について率直な思いを口にしていた。

 そんな八村について、指揮官は2年目の飛躍を期待し、このように語った。

「ルイとはロサンゼルスで何度か会った。個人ワークアウトを視察したんだ。一目で分かるのは、さらに自信がついたことだね。ルーキーがいきなり自分らしさを出し切るのは難しい。NBAやチーム内で生き残るのに必死だからね。それは会話をするだけで分かる。いろいろ楽になったんだと思う。遠慮しなくなったよ。あとはシュート力だ。ベルターンスに変身しろとまでは言わないが、スリーがとても良くなった。成功率は上がってくるだろう。それに身体も強くなった。筋力とスタミナをつけたから、シーズンを通して活躍できるだろう。よりレベルアップした選手になることを期待している」
 
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