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【移籍選手チェック】クリス・ポールが新天地初戦からさすがの存在感。王者レイカーズやクリッパーズの新加入組の初陣は?

ダンクシュート編集部

2020.12.25

ポール(右)は新天地初戦からさすがの勝負強さを発揮。王者レイカーズに加わったシュルーダー(左上)も上々のスタートを切った一方、ベテランのガソル(左下)は試運転といった開幕に。(C)Getty Images

 12月22日(日本時間23日)、NBAの2020-21シーズンが開幕した。シーズン序盤戦の見どころの1つに挙げられるのが、オフに移籍した選手たちの新天地での活躍だろう。心機一転を図る彼らは新たなチームでどのようなスタートを切ったのか。今回は【ウエスタン・カンファレンス編】をお届けする。
※各選手のシーズン初戦の成績を掲載。左から対戦相手、出場時間、得点、リバウンド、アシスト、±(出場時のチームの得失点差)。

■クリス・ポール(サンダー→サンズ)
vs マーベリックス/28分・8点・4R・5A・-10

■ジェイ・クラウダー(ヒート→サンズ)
vs マーベリックス/26分・4点・9R・4A・-12

 過去、ホーネッツ(現ペリカンズ)、クリッパーズ、ロケッツでチームをプレーオフに導き、昨季は下馬評の低かったサンダーを牽引したポールは自身5球団目のサンズで今季を開幕。35歳の司令塔は前半2得点と数字こそ低調だったものの、終盤に真価を発揮。残り3分にリードを広げるフリースローを沈めると、1点差で迎えた1分20秒には必殺のミドルジャンパーをヒット。さすがの勝負強さを見せて開幕戦勝利に貢献した。

 昨季はヒートのファイナル進出に貢献したクラウダーも、ポールとともに先発メンバーとして新天地デビュー。得点は4点のみだったが、唯一のフィールドゴールは残り5分に決めた値千金の3ポイント。9リバウンド、4アシストに加え、タフな守備でも存在感を放った。
 
■デニス・シュルーダー(サンダー→レイカーズ)
vs クリッパーズ/28分・14点・12R・8A・-10

■マルク・ガソル(ラプターズ→レイカーズ)
vs クリッパーズ/12分・0点・1R・1A・-8

■モントレズ・ハレル(クリッパーズ→レイカーズ)
vs クリッパーズ/32分・17点・10R・3A・-3

 王者レイカーズに加入した実力者たちの初陣は、明暗が分かれる結果となった。昨季はシックスマンとしてサンダーの躍進に貢献したシュルーダーは、新天地では先発PGとしてスタート。得意のドライブからレブロン・ジェームズやモントレズ・ハレルの得点を演出し、両チーム最多の8アシストを供給。リバウンドでも2桁を奪い、あわやトリプルダブルの活躍だった。

 また、昨季は最優秀シックスマンに輝いたハレルも古巣相手に躍動。7本中6本のシュートを沈めたほか、10リバウンド、1ブロックと、持ち前のエネルギッシュなプレーでベンチからチームを盛り立てた。一方のガソルはまだ試運転といった様子。12分間で無得点、5ファウルといいところなく、第4クォーターはベンチから戦況を見守った。もっとも、35歳のベテランはこれから徐々に調子を上げていくだろう。
 
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クリッパーズに加わったベテラン2人は上々の新天地デビュー