１月27日（日本時間28日、日付は以下同）、ワシントン・ウィザーズはニューオリンズ・ペリカンズとの一戦に臨んだ。

　前日終了時点で、ウィザーズは３勝10敗（勝率23.1％）でイースタン・カンファレンス15位。ペリカンズは５勝10敗（勝率33.3％）でウエスタン・カンファレンス14位と下位に沈むチーム同士だけに、どうしても勝利を手にしておきたい試合となった。

　もっとも、先発にロンゾ・ボール、エリック・ブレッドソー、ブランドン・イングラム、ザイオン・ウィリアムソン、スティーブン・アダムズとフルメンバーを揃えたペリカンズに対して、ウィザーズは依然として八村塁ら複数の選手が新型コロナウイルスの安全衛生プロトコルによって欠場。ラッセル・ウエストブルックも休養のため、先発はハウル・ネト、ブラッドリー・ビール、アイザック・ボンガ、ジョーダン・ベル、ロビン・ロペスと、戦力不足は否めなかった。
  「相手のオフェンシブ・リバウンドを抑えること。ボックスアウトがポイントになる。ペリカンズはフリースロー成功率が高くないから、フリースローを外した時にリバウンドを奪いにいく。まるでラグビー（のスクラム）状態だ。フィジカルが求められる」

　スコット・ブルックスＨＣ（ヘッドコーチ）は試合前にそう話していたものの、第１クォーターはフロントコート陣がザイオンのスピードに対処しきれずにリング下で何度も得点を許したほか、３ポイントを６本も決められ、早くも17点ビハインド（18－35）を背負ってしまう。

　第２クォーター序盤、ウィザーズはロペスがジャクソン・ヘイズを相手にポストプレーから得点を重ねていき点差を縮めるも、アダムズやザイオンがコートに戻るとファウルトラブルに陥ってベンチへ。頼みのビールもショットがなかなか決まらず、ペイントエリアまで持ち込んでもシュートコースがなく、パスコースを探すシーンが散見された。

　それでもなんとか個人技で打開し、ビールは前半を終えて16得点、ロペスが11得点と続くも、ペリカンズはザイオンが前半だけで20得点を奪うなど45－64で試合を折り返す。