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八村塁は3試合連続2桁得点も、エースのビールが7得点と振るわずヒートに完敗…〈DUNKSHOOT〉

秋山裕之

2021.02.06

八村はチーム3位の12得点をマークしたが、FG成功率は3割台、出場時の±は今季ワーストの-25と内容は決して良くなかった。(C)Getty Images

 2月5日(日本時間6日、日付は以下同)、ワシントン・ウィザーズは敵地アメリカン・エアラインズ・アリーナでマイアミ・ヒートとの一戦に臨んだ。

 3日の試合でヒートに辛勝(103-100)したウィザーズにとって、この日は前試合を休養のため欠場していたラッセル・ウエストブルックが先発に復帰し連勝を狙ったものの、昨季のイースト王者の返り討ちに遭うことに。

 ヒートはバム・アデバヨが第1クォーターだけでフリースロー100.0%(11/11)を含む15得点を叩き出すなどペイントエリアを攻め立て、さらにジミー・バトラーやゴラン・ドラギッチ、ベンチからはタイラー・ヒーロー、ケンドリック・ナンが援護射撃。

 28点リード(71-43)で迎えた第3クォーターには、ケリー・オリニクやダンカン・ロビンソンによる3ポイント攻勢でさらにリードを広げ、残り3分16秒にヒーローの3ポイントが決まって37点差、同クォーター終了時点で36点差をつける余裕の試合運びを見せた。
 
「俺たちはコートの両エンドでやり合っていた。昨シーズンのパフォーマンスを取り戻せたことが嬉しいね。いい勝利だったよ」とアデバヨが話したとおり、ヒートは122-95でウィザーズに完勝。ナンが25得点、アデバヨが21得点、オリニクとヒーローがそれぞれ17得点、バトラーが14得点、8リバウンド、9アシスト、3スティールをマーク。

 一方のウィザーズでは、今季ここまでリーグトップの平均34.8点を記録するブラッドリー・ビールがシーズンワーストの7得点。「相手はダブルやトリプルチームを何度もしてきた。彼らは本当にいい仕事をしていた」と振り返ったビールは、前半にフィールドゴール0.0%(0/12)でフリースロー4本のみの4得点に終わり、第3クォーターに沈めた3ポイントが唯一のフィールドゴール成功に。これには「どんな人間でも、不調の日はある」と語るしかなかった。

 そのほかウィザーズは、アレックス・レンが18得点、2スティール、5ブロック、ウエストブルックが13得点、ダービス・ベルターンスが9得点、イシュ・スミスが8得点、5アシストを残すも、チーム全体でフィールドゴール37.1%(33/89)、3ポイント24.2%(8/33)に抑え込まれて完敗。