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ウィザーズが前半戦を白星締め!八村塁は対レナードの守備&とどめのフリースローで勝利に貢献〈DUNKSHOOT〉

秋山裕之

2021.03.05

強豪クリッパーズから勝利をあげたウィザーズ。八村は9得点に加え、レナードへの守備でも奮闘した。(C)Getty Images

 3月4日(日本時間5日、日付は以下同)、ワシントン・ウィザーズはシーズン前半の最終戦として、ホームのキャピタルワン・アリーナにロサンゼルス・クリッパーズを迎えた。

 ウィザーズはラッセル・ウエストブルック、ブラッドリー・ビール、ギャリソン・マシューズ、八村塁、モリッツ・ヴァグナーというここ11戦不動の先発陣。対するクリッパーズはポール・ジョージが目まいのため急きょ欠場となり、パトリック・ベバリー、レジー・ジャクソン、カワイ・レナード、ニコラ・バトゥーム、サージ・イバカがスターターに名を連ねた。

 前半はレナードがフィールドゴール7本中6本成功の好スタートを切るなどクリッパーズが優勢。ベンチスタートのルーク・ケナードも高確率でショットをねじ込み、第2クォーター残り1分28秒にはこの試合最大となる16点リード(61-45)を奪う。

 しかしウィザーズも前半終盤、ヴァグナーの3ポイントプレーなどで追い上げ、54-61と7点差まで詰め寄って試合を折り返す。
 
 八村は前半2得点にとどまるも、第1クォーター中盤はスモールラインナップのセンターとして守備で奮闘。第2クォーター終盤にはレナードとの1対1からドリブルで揺さぶってプルアップジャンパーを沈めた。

 後半、八村はベバリー相手に右サイドからパワードリブルで押し込み、ターンしてフックショットを決めると、レナード相手にポンプフェイクからファウルを誘ってフリースロー1本を成功。さらに右エルボーから3ポイントを沈めて連続6得点をマーク。

 勢いに乗ったウィザーズは第3クォーター残り約9分にビールのショットで逆転すると、その後は両チーム譲らず、僅差の攻防を展開。ウエストの上位チームを相手に互角の戦いを演じる一翼を担ったのが八村だった。

 レナードへのパスを入れさせない好守でターンオーバーを誘発すると、チーム全体でもダブルチームで相手のリズムを崩し、レナードをファウルトラブルへと追い込む。八村はオフェンス面ではターンオーバーやシュートミスもあったが、タフなディフェンスで大きく貢献。第4クォーター残り約8分にオフェンシブ・ファウルを犯してしまい、5ファウルになったことで一度ベンチへ下がったものの、残り5分3秒に再びコートイン。ウィザーズは残り1分36秒に112-106と6点差をつけ、拮抗した展開から抜け出した。
 
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終盤に再びピンチを迎えるも最後は八村が…