専門5誌オリジナル情報満載のスポーツ総合サイト

  • サッカーダイジェスト
  • WORLD SOCCER DIGEST
  • スマッシュ
  • DUNK SHOT
  • Slugger
NBA

2022年のユーロバスケットに出場する全24か国が決定!予選で採用された新システムの“メリット・デメリット”とは?〈DUNKSHOOT〉

小川由紀子

2021.03.07

出場国が出揃った2022年のユーロバスケット。今回からは新システムで予選が行なわれた。(C)Getty Images

出場国が出揃った2022年のユーロバスケット。今回からは新システムで予選が行なわれた。(C)Getty Images

 ユーロバスケットの予選最終ラウンドが2月下旬に行なわれ、来年の本戦に出場する全24か国が出揃った。

 本来、この大会は今年開催の予定だったが、新型コロナウイルスの影響で東京五輪が後ろ倒しになったのに伴い来年に変更。2022年の9月1日から18日にかけて行なわれる。今回も2015、17年に続き多国間での開催で、グループステージはチェコ共和国、ジョージア、ドイツ、イタリアの4か国、決勝トーナメント以降はドイツのベルリンが激戦の舞台となる。

 今回は、2017年に国際バスケットボール連盟(FIBA)が、2019年のワールドカップ以降の国際トーナメントの予選方法を変更することを決定して以来、初めてのユーロ予選。前大会の上位国が自動的に出場権を得るシステムを廃止し、出場権を持つホスト国を含めた参加資格のある国がホーム&アウェー形式の予選ラウンドに参戦する方式で、プレ予選は2017年11月にスタートしていた。
 
 この新システムの一番の狙いは、自国ファンが代表チームの試合を観る機会を作ることにある。これまでのシステムでは、自動的に出場権を得られる強豪国などは特に、自国で公式戦を行なう機会がほとんどなかった。自国内では大会前の合宿中にテストマッチを行なうくらいで、ファンにとっては公式戦で代表チームを観るには開催地まで足を運ぶしかなく、それが可能なのは一部の人たちに限られていた。

 人々の興味をより代表チームに向けるため、そしてそこから得られる興行収入の面でも、公式戦を自国で行なう機会を増やすことは重要だと、ロシア協会のアンドレイ・キリレンコ(元ユタ・ジャズほか)会長なども新システムに全面的に賛同している。(もっとも今回は、コロナ禍により2020年11月と、2021年2月の最終ラウンドは、グループごとに一か所に集結する“バブル”形式になってしまったが……)

 新システムのマイナス面としては、各国リーグの期間中に予選ラウンドが行なわれるため、NBA組は不参加に、ユーロリーグ参戦クラブの選手も、プレータイムが少なかったり、ユーロリーグ出場メンバーには登録されていない選手に参加が限られることだ。
 
NEXT
PAGE

RECOMMENDオススメ情報

MAGAZINE雑誌最新号