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NBAを席巻するドンチッチの“ルカ・マジック”を同僚が絶賛!「いつも見つけてくれる」「リラックスできない」〈DUNKSHOOT〉

秋山裕之

2021.03.17

ドンチッチは高い得点力に加え、パスも一級品。今季はリーグ3位の平均9.3アシストをマークしている。(C)Getty Images

 昨季4年ぶりのプレーオフ進出を果たしたダラス・マーベリックスは、今季もここまで20勝18敗(勝率52.6%)でウエスタン・カンファレンス8位と、プレーオフ出場圏内をキープしている。

 チームの牽引役はもちろん、ルカ・ドンチッチだ。2年連続でオールスターのスターター枠に選出された22歳は、ここまで35試合の出場で平均28.1点、8.5リバウンド、9.3アシスト、トリプルダブル9回はリーグ3位という好成績を残している。

 抜群のバスケットボールIQを備えるオールラウンダーは、レジェンドのラリー・バードと比較されるなど、キャリア3年目ながらすでにスーパースターの風格が漂っている。

 ドンチッチには磨かれたスキルと確かなシュート力があり、鮮やかなフットワークと絶妙なタイミングでドライブからのフィニッシュやステップバックジャンパーを放り込むことができる。

 そして"ルカ・マジック"と称されるように、チームメイトも驚くようなパス捌きで得点機会を演出することができる点も魅力だ。

 マブズ在籍5年目のドリアン・フィニー・スミスは、ドンチッチとのプレーについて3月16日(日本時間17日、日付は以下同)に『The Dallas Morning News』へこう話している。
 
「彼はいつも僕のことを見つけてくれるんだ。昨日(ロサンゼルス・クリッパーズ戦)は2度も見つけてくれたよ。僕自身はまさか自分の手にボールが来るとは予想していなかったんだけどね。彼とプレーしていると、自分のことを見ているのか分からないんだ。だけど見ていなくても、彼は見つけてしまうのさ」

 スロベニア出身のスーパースターは2019年に新人王を獲得すると、昨季はオールNBA1stチーム入りを果たし、昨季の第二幕でもオールシーディングゲーム1stチームに選ばれており、NBA有数の実力者となっている。

 今年2月中旬には、アメリカの『TIME』誌がアーティストや指導者、社会的な活動家として活躍する若い世代を中心に発表した「次世代の100人」の中で、バスケットボール界から唯一名を連ねた。

 その際にドンチッチの紹介文を寄稿した同僚のボバン・マリヤノビッチはこう記している。

「ルカ・ドンチッチとコートにいると、リラックスすることはできない。もしオープンでなくても、どんな時であろうと"ルカ・マジック"があるからね。どういうわけか、彼からパーフェクトなパスがやってくるんだ。それにどの試合でも、彼は新たなムーブをお披露目する。まったくクレイジーな男さ。私はコート外でも、彼が勝ちたいんだという闘争心を見てきた。でも彼はいつだって笑顔を見せて勝利するんだ」

 ウエストのプレーオフ出場争いは今季も大混戦となっており、マブズがポストシーズンに進める保証はどこにもない。それでも、涼しい顔で超絶プレーを連発するドンチッチのパフォーマンスは必見であり、多くのファンは大舞台でその姿を見たいと願っているだろう。

文●秋山裕之(フリーライター)

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