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今季の一番の敵は“睡眠不足”?好調ホークスのボグダノビッチが明かした“タフな生活リズム”<DUNKSHOOT>

秋山裕之

2021.04.05

今季最も大変なことについて聞かれたボグダノビッチは、「プレーする状況」を挙げた。(C)Getty Images

 4シーズンぶりのプレーオフ返り咲きを狙うアトランタ・ホークスは、3月に入り8連勝と最高のスタートを切ったものの、その後の5試合で4敗と停滞。それでも、4月4日(日本時間5日、日付は以下同)にゴールデンステイト・ウォリアーズを117-111で下し、4月に入って3連勝と再び息を吹き返している。

 現在のホークスは、ジョン・コリンズ(足首)、ディアンドレ・ハンター(ヒザ)、キャム・レディッシュ(アキレス腱)と主力に故障離脱が相次いでいるが、この試合ではベンチスタートのダニーロ・ガリナーリが25得点、10リバウンド、クリント・カペラが24得点、18リバウンド、2ブロックとフロントコート勢が活躍。さらにホークス加入後3戦目となったルー・ウィリアムズが15得点、トレイ・ヤングは13得点をマークした。

 そしてもう1人、忘れてはならないのがボグダン・ボグダノビッチだ。今季サクラメント・キングスから加入した28歳は、10得点、3リバウンド、5アシスト、2スティールをあげ、この日も勝利に貢献。1月中旬に右ヒザを剥離骨折し25試合に欠場するも、3月2日のマイアミ・ヒート戦で戦列復帰すると、そこからチームは破竹の8連勝を飾った。
 
 高いシュート力に加えプレーメーキングも可能な男は、ホークスにとって不可欠な戦力だ。ここ数試合の自身のプレーぶりにも好感触を抱いているようで、4月1日に行なわれた『The Athletic』とのインタビューでもそのことについて話していた。

「僕はただ、もっとアグレッシブにプレーしているだけ。それに、自分たちのなかでようやくケミストリーが構築され始めたんだと感じているよ。僕はそれまで、数試合しかこのチームでプレーできていなかったからね。それにケガをしてから、出場時間にも制限があったんだ。けど今はその制限もなくプレーできるようになった。すごく楽しいね」

 そして今シーズン、最も大変なことについて聞かれたボグダノビッチはこう返答した。

「プレーする状況かな。自分たちのメンタル面を良好に保つこと。2連戦の日があれば、翌朝に(新型コロナウイルスの)テストを受けなければならない。試合後だと、4時間しか眠れないんだ。今シーズンは数多くのケガが起きているけど、そこは皆が同じ状況のなかでプレーしているからね。このチームができるだけ早く、この状況から抜け出せたらいいね」
 
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ボグダノビッチや他の選手を苦しめる“睡眠不足”