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NBA

“神様”を超えたカリーが最も苦手とする選手を告白!「僕の武器を無力化した」と白旗を挙げた相手は…<DUNKSHOOT>

ダンクシュート編集部

2021.04.21

カリーは4月に入って40得点を5回記録するなど絶好調。シーズン平均31.4点でリーグトップに浮上した。(C)Getty Images

カリーは4月に入って40得点を5回記録するなど絶好調。シーズン平均31.4点でリーグトップに浮上した。(C)Getty Images

 ゴールデンステイト・ウォリアーズ一筋12年目のステフィン・カリーは、33歳にしてキャリアハイ相当の平均得点(31.0)をマークしている。これはキャリア12年目以降では、“神様”マイケル・ジョーダンを上回り歴代トップの数字(ジョーダンは1996-97シーズンに平均29.6点、97-98シーズンに平均28.7点)。元NBA選手のジェイレン・ローズは、なぜカリーがアンストッパブルかを考察している。

 昨季、左手骨折でわずか5試合の出場に終わったカリーは今季完全復活。とりわけ、尾骨の故障で欠場こそあったが、オールスター以降の活躍は目覚ましく、4月19日(日本時間20日)のフィラデルフィア・セブンティシクサーズ戦で49得点を叩き出し、4月に入って40得点以上は5回目。ジョーダンとコビー・ブライアントを抜き、33歳以上の選手による月間40得点以上の最多記録、そして同条件による連続30得点以上のNBA記録を「11」に更新した。

 2000年にMIP(最も成長した選手)を受賞するなど、左利きのオールラウンダーとして活躍し、現在アナリストを務めるローズは、『ESPN』の番組"NBA Countdown"でカリーの好調について4つの要因を挙げている。
 
「いくつかの要素が、ステフ・カリーを特別な存在にしている。まず、彼は1試合で30得点以上を叩き出しているが、ボールを支配するタイプではない。たいてい周囲の選手が多くのシュートを撃っている。次に、極めて効率的だ。毎年のように『50-40-90』(フィールドゴール成功率50%、3ポイント成功率40%、フリースロー成功率90%)を射程圏に入れている。そして、シュートレンジに制限がない。スポットでのキャッチ&リリース、ドリブルからのプルアップ、オフボール・スクリーンとシュートの種類も多彩だ。ベストシューターは、レイ・アレン、レジー・ミラー、ラリー・バードのようにボールは支配しない。最後に、彼は優れたフィニッシャーでもある。右にも、左にも行け、両足で飛ぶこともできる。ステフとカイリー・アービングは、素晴らしいパフォーマーで、NBAのハーレム・グローブトロッターズのようだ」

 スコアラーは、例えばジェームズ・ハーデンやカイリー・アービング(ともにブルックリン・ネッツ)のようにボールを独占するタイプが多い傾向にある。しかし、カリーは攻撃的ポイントガードでありながらそれに該当せず、周囲を生かしながら効率良く得点を重ねている点をローズは高く評価している。
 
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