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NBA

「俺に言わせればカリーは…」レジェンドのペイトンが持論を展開!“史上最高”になるために必要なのは――<DUNKSHOOT>

ダンクシュート編集部

2021.04.29

ペイトンはカリーをPGに認定しなかったが、彼の驚異的なプレーはポジションの概念に収まらないのかもしれない。(C)Getty Images

ペイトンはカリーをPGに認定しなかったが、彼の驚異的なプレーはポジションの概念に収まらないのかもしれない。(C)Getty Images

 ゴールデンステイト・ウォリアーズのステフィン・カリーは今季、得点ランキングでワシントン・ウィザーズのブラッドリー・ビールに次ぐ2位の平均31.3点を叩き出している。

 言わずと知れた現役随一のシューターであると同時に、チームでポイントガード(PG)を務めているが、バスケットボール殿堂入りを果たし、攻守万能ガードとして鳴らしたゲイリー・ペイトンは、カリーをPGにカテゴライズすべきではないとしている。

 2009年のドラフト全体9位指名でウォリアーズに入団したカリーは、NBA入りした当初は線の細さから大成しないと揶揄もされたが、4年目の2012-13シーズンからスコアラーとして一気にステップアップ。2015-16シーズンには自身初の得点王(平均30.1得点)、シーズン3ポイント成功数新記録樹立(402本)、2015~16年には2年連続シーズンMVPに輝くなど、リーグを代表するスーパースターに上り詰めた。

 2014-15シーズンから5年連続でNBAファイナルに進出し、優勝3回を達成した黄金期はクレイ・トンプソンと“スプラッシュ・ブラザーズ”としてバックコートコンビを組んでいたカリーは、形式上はPGに分類されるようになった。

 しかし、1996年に最優秀守備選手賞を受賞し、シーズン平均20点以上を7回マークするなどスコアラーとしても鳴らしたペイトンは、『NBC Sports Bay Area』の番組"Dubs Talk"で、ヒート時代の同僚であり、カリーとも共闘経験のあるドレル・ライトに対して持論を展開した。
 
「俺はカリーがPGだとは思わない。彼はシューティングガード(SG)で、スコアラーだ。彼は通算アシストで歴代トップ10、トップ5になる選手かい? 俺はそうは思わない。常にボールを持っているわけじゃない。スクリーンを使ってフリーになってシュートを狙う。

 その間、ほとんどの時間でボールを持っているのはドレイモンド・グリーンだ。だから、俺に言わせれば、カリーはSG。ラッセル・ウエストブルックのような感じだ。この2人はSGだ。本来ポイントガードというのは、クリス・ポールやラジョン・ロンドを指すんだ。カリーをSGとみなすなら、史上最高のスコアリングガードになるだろう。シューターとしても同じだ」

 カリーがこれまでの12年間で積み上げた通算アシストは歴代71位の4929本。クリス・ポール(フェニックス・サンズ)ら一流PGの証とも言える通算1万アシストには遠く及ばない。

 ペイトンが指摘するように、ウォリアーズのゲームメイクは“ポイントフォワード”としてグリーンが務め、今季平均アシストでもグリーンのほうが上回っている(グリーン:8.8本、カリー:5.8本)。プレースタイル的には、よりシューティングガード色が強いのは間違いないだろう。
 
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