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NBA

光り輝く同期の陰に隠れる“元ドラフト1位”…サンズの躍進を支えるエイトンの評価が急上昇<DUNKSHOOT>

ダンクシュート編集部

2021.06.19

2018年のドラフトで1位指名されてから3年。エイトンは自身初のプレーオフで目覚ましい活躍を見せている。(C)Getty Images

2018年のドラフトで1位指名されてから3年。エイトンは自身初のプレーオフで目覚ましい活躍を見せている。(C)Getty Images

 今季のフェニックス・サンズはレギュラーシーズンで51勝21敗(勝率70.8%)という好成績を残し、2010年以来11年ぶりにプレーオフに進出。1回戦で昨季王者のロサンゼルス・レイカーズを撃破し波に乗ると、カンファレンス準決勝では第3シードのデンバー・ナゲッツ相手にスウィープ勝ち(4連勝)し、カンファレンス・ファイナル1番乗りを決めた。

 チームの中心は“ポイント・ゴット”とも称される抜群のリーダーシップと勝負強さを誇るクリス・ポール、そして1試合70得点をマークしたこともあるエースのデビン・ブッカーのバックコートコンビだが、プレーオフに入って目覚ましい活躍を見せている1人がセンターのディアンドレ・エイトンだ。

 ナゲッツとのカンファレンス準決勝では、平均14.3点、10.5リバウンド、フィールドゴール成功率61.0%を記録。一見、特筆すべき数字でないように見えるかもしれないが、今季MVPのニコラ・ヨキッチ相手に奪ったものと言えば、その凄さを感じられるだろう。

 とりわけこのシリーズでエイトンが際立っていたのが、ヨキッチに対するディフェンスだ。レギュラーシーズン平均で26.4点、8.3アシスト、FG成功率56.6%、3ポイント成功率38.8%だったヨキッチを、このシリーズでは25.0点、5.8アシスト、FG成功率47.7%、3ポイント成功率27.8%に抑え込んだ。
 
 今後ウエスタン・カンファレンスを代表する注目マッチアップとなりそうな2人だが、シリーズ終了後に親交を深めていたことが明らかになっている。エイトンが自身のツイッターで、ヨキッチのサイン入りユニフォームを公開したのだ。

 ユニフォームには、「To my brother DA. You are beast. Keep up the good work. The Joker.(私の兄弟、DAへ。君はビーストだ。その調子で頑張れ。ジョーカー)」と激励のメッセージ書き込まれている。

 2018年のドラフトで1位指名を受けてNBA入りしたエイトンは、キャリア3シーズンの通算で平均16.0点、10.6リバウンドとダブルダブルをマークしている。しかし、3位指名のルカ・ドンチッチ(ダラス・マーベリックス)、5位指名のトレイ・ヤング(アトランタ・ホークス)という自身より下位で指名された2人がリーグ屈指のスター選手に成長したこともあり、やや期待外れと見られがちだった。

 ただ、今プレーオフでMVPのヨキッチを封じ、認められたことで、識者の間でも評価は急上昇している。続くカンファレンス決勝もシリーズを制して、同期のライバルたちよりも一足早くファイナルのステージに立つことができるか注目だ。

構成●ダンクシュート編集部
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