女子バスケットボール日本代表は7月27日、さいたまスーパーアリーナで行なわれた予選ラウンドグループBの初戦に臨み、74−70でフランスに勝利した。
序盤は苦しい展開で相手にリードを許した日本だったが、粘り強い戦いで点差を縮め、第3クオーターで逆転に成功。第4クオーターは残り2分を切った時間帯で2点のビハインドを背負うも、髙田真希のバスケット・カウントでの3点プレーで逆転し、長岡萌映子の3ポイントシュートで突き放した。ロンドン五輪では銀メダルを獲得し、リオ五輪ではベスト4に入った実績を持つ世界ランキング5位のフランスを相手に、同10位の日本がアップセットを起こした。
この結果に対して、フランスメディアは軒並み辛辣な言葉を並べ、失望をあらわにしている。
『franceinfo』は、「レ・ブルーにはかなり幻滅した」と見出しをつけ、「特に期待されていた」フランスの予想外の敗戦を伝えている。同記事は、序盤は「フランスが日本を支配」したものの、後半には「勝利へのこだわりと魂を注入された日本が、全く異なる意志を持ってロッカールームから出てきた」と逆転劇を振り返り、「昇る朝日を前にフランスは息絶えた」「恥ずかしい敗戦」と悔いの残る開幕戦を評している。
大手スポーツ紙『L’QUIPE』も「フランス女子代表は日本に驚かされた」と伝え、「グループ内で一番弱いチームと見なされていた相手に対して、フランスはコート全域にわたるプレッシャーから全く逃れることができなかった」と解説した。
日刊紙『LE FIGARO』も同様に、「組織的かつ活発に、素早くフェアなバスケを行なった日本と向かい合い、ヴァレリー・ガルニエ監督の選手たちは試合中ずっとディフェンスをするのに苦労した」「サイズの優位をうまく活かせなかった」と試合を振り返り、「冷や水を浴びせられた」「このつまずきで、表彰台候補フランスの大きな野望は挫かれた」「考えられるうちで最悪」などと厳しく伝えている。
フランスのエース、サンドリーヌ・グルダは試合後、「アグレッシブさが欠けていて、それが攻守に、特に守備に影響した。守備の上手さで知られている私たちにとって、74失点は多すぎる。何度も突破されてしまった代償だ」と敗北を認め、反省の弁を述べた。
リオ五輪でベスト8に入った日本は、今大会は金メダル獲得という大きな目標を掲げる。いきなりの大物食いで、幸先の良いスタートを切った彼女たちの今後には、要注目だ。
構成●THE DIGEST編集部
序盤は苦しい展開で相手にリードを許した日本だったが、粘り強い戦いで点差を縮め、第3クオーターで逆転に成功。第4クオーターは残り2分を切った時間帯で2点のビハインドを背負うも、髙田真希のバスケット・カウントでの3点プレーで逆転し、長岡萌映子の3ポイントシュートで突き放した。ロンドン五輪では銀メダルを獲得し、リオ五輪ではベスト4に入った実績を持つ世界ランキング5位のフランスを相手に、同10位の日本がアップセットを起こした。
この結果に対して、フランスメディアは軒並み辛辣な言葉を並べ、失望をあらわにしている。
『franceinfo』は、「レ・ブルーにはかなり幻滅した」と見出しをつけ、「特に期待されていた」フランスの予想外の敗戦を伝えている。同記事は、序盤は「フランスが日本を支配」したものの、後半には「勝利へのこだわりと魂を注入された日本が、全く異なる意志を持ってロッカールームから出てきた」と逆転劇を振り返り、「昇る朝日を前にフランスは息絶えた」「恥ずかしい敗戦」と悔いの残る開幕戦を評している。
大手スポーツ紙『L’QUIPE』も「フランス女子代表は日本に驚かされた」と伝え、「グループ内で一番弱いチームと見なされていた相手に対して、フランスはコート全域にわたるプレッシャーから全く逃れることができなかった」と解説した。
日刊紙『LE FIGARO』も同様に、「組織的かつ活発に、素早くフェアなバスケを行なった日本と向かい合い、ヴァレリー・ガルニエ監督の選手たちは試合中ずっとディフェンスをするのに苦労した」「サイズの優位をうまく活かせなかった」と試合を振り返り、「冷や水を浴びせられた」「このつまずきで、表彰台候補フランスの大きな野望は挫かれた」「考えられるうちで最悪」などと厳しく伝えている。
フランスのエース、サンドリーヌ・グルダは試合後、「アグレッシブさが欠けていて、それが攻守に、特に守備に影響した。守備の上手さで知られている私たちにとって、74失点は多すぎる。何度も突破されてしまった代償だ」と敗北を認め、反省の弁を述べた。
リオ五輪でベスト8に入った日本は、今大会は金メダル獲得という大きな目標を掲げる。いきなりの大物食いで、幸先の良いスタートを切った彼女たちの今後には、要注目だ。
構成●THE DIGEST編集部
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