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東京五輪

五輪4連覇に王手をかけたアメリカ。決勝で平均30点をマークするデュラントが挙げた勝負のポイントは?【東京五輪】

秋山裕之

2021.08.06

デュラントは五輪決勝で平均30点を記録。明日のフランス戦でも大量得点を奪えるか。(C)Getty Images

デュラントは五輪決勝で平均30点を記録。明日のフランス戦でも大量得点を奪えるか。(C)Getty Images

「僕らは長い間ゲームをプレーしてきた。特にNBAではほんの6分間でどんなことだって起こり得るから、いつだってチャンスがあると分かっていた。だから僕らは第2クォーター残り約6分間で強化してハーフタイムへ持ち込んだんだ」(ドリュー・ホリデー)

「15点負けていても、俺たちはプレーする準備ができていた。落ち着きを保ったんだ。そして俺たちなら、相手を止めてゲームを速い展開に持ち込めば巻き返せると分かっていた。オーストラリアは強烈な一撃を見舞ってきたけど、俺たちはそこから挽回してリードを手にしたんだ」(ケビン・デュラント)

 8月5日に行なわれた東京オリンピックの準決勝で、アメリカ代表はオーストラリア代表相手に第2クォーター残り5分23秒の時点で15点ビハインド(26-41)を背負うも、ディフェンスの強度を増し、持ち前の早い展開から次々に点を積み重ねていった。

 前半終盤にデュラント、デビン・ブッカー、ジェイソン・テイタムが加点して3点差まで追い上げると、第3クォーターにホリデー、デュラント、ブッカーが加点し、この10分間を32-10で圧倒。
 
 その後もブッカーやクリス・ミドルトンらがショットを放り込み、最終スコア97-78でこの一戦を制したアメリカが、大会4連覇へ王手をかけた。

 見事勝利を飾ったアメリカでは、デュラントがゲームハイの23得点に9リバウンド、2アシスト、2スティールと殊勲の活躍。さらにブッカーが20得点、ホリデーが11得点、8リバウンド、8アシスト、ミドルトンも11得点、2スティールと、NBAファイナル出場組がエースを見事に援護射撃した。

 準々決勝のスペイン戦と、この日のオーストラリア戦で、アメリカは前半に2桁点差のビハインドを背負った。しかしディフェンスの強度を増して相手のターンオーバーを誘発し、速い展開を作り出して形勢逆転に成功した。

 デュラントは決勝戦のポイントを「オフェンス面は心配してない。だがチームとしてディフェンス面でゲームプランを遂行することだ」とディフェンスの重要性を口にしており、さらにこうも話していた。
 
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