NBA

不振の八村にエースと指揮官がアドバイス「ダンクを狙うべき」「ドライブ時にボールを大切に」

秋山裕之

2019.11.04

2日のウルブズ戦で自己ワーストの4得点に終わった八村。表情も冴えない。(C)Getty Images

 11月3日(日本時間4日、日付は以下同)、ワシントン・ウィザーズはホームでの一戦となる翌日のデトロイト・ピストンズ戦を前に、チーム練習を行なった。

 2日のミネソタ・ティンバーウルブズ戦で109131と大敗を喫していたこともあり、スコット・ブルックスHC(ヘッドコーチ)は「今日は35分間の実戦形式を行なった。このチームは(若いから)できるだけ多くの練習が必要なんだ」とメディアへ明かした。

 この日の練習では主にディフェンス面を強化。「今日のフィルムセッションは守備がテーマだった。トランジションにおけるディフェンス、そしてしっかり(相手を)ガードすること。このふたつの問題点を取り上げた」と話した指揮官は、現状のチームの守備力に警笛を鳴らしている。

「(1026日の)サンアントニオ・スパーズ戦から課題は見えていた。124失点だったからね。このチームはディフェンスにもっと集中して取り組まないといけない。ウルブズ戦はメンタル面におけるミスの連続だった。幸いそれは修正できる部分なんだ。努力の問題ではなく、メンタル、判断ミスだった。(このチームには)まだNBA経験が浅い選手が多い。お互いにまだ息が合っていない部分もある。そこはなんとか修正しないといけない。改善できなかったら、勝つ手段は大量得点するのみ。そんな勝ち方は維持できるものではない。だからディフェンス面を向上させなければいけない」。

 スパーズ戦以降チームは3連敗を喫しているだけに、ホーム3連戦の最後は何とか白星で飾りたいところ。しかし主力が揃わないなかでも奮闘を続けるピストンズを相手に、勝利をあげるのは簡単ではないだろう。
 名将ドゥエイン・ケイシーHCが率いるピストンズは、今季ここまで3勝4敗。オールスターに2回出場し、リバウンド王にも3度輝いているアンドレ・ドラモンドがペイントエリアに君臨し、攻防両面においてゲームに大きな影響を及ぼしている。

 2020(1試合で20得点、20リバウンド以上)を早くも4度達成しており、うち3回は直近3試合で記録。2日に行なわれたブルックリン・ネッツとの一戦では、25得点、20リバウンドに加え、6アシスト、3スティール、5ブロックとオールラウンドに暴れ回った。

 この試合はエースのブレイク・グリフィンとシックスマンのデリック・ローズがハムストリング、ポイントガードのレジー・ジャクソンが腰、ティム・フレイジャーが右肩を痛めて欠場したものの、前述のドラモンドのほか、2年目のブルース・ブラウンが22得点、7アシスト、ターンオーバーなしという見事な活躍を披露し勝利。ローズとフレイジャーがウィザーズ戦で復帰するとなれば、さらに手強い相手となるに違いない。
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ピストンズ戦における八村のマッチアップ相手、そして改善点とは?