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日本にゆかりのあるNBAコーチが八村塁を称賛!評価した能力と、克服すべき課題とは?

秋山裕之

2019.11.11

調子の波はあるものの、八村は開幕から8試合でチーム3位の平均13.6点を記録。(C)Getty Images

 八村塁が所属するワシントン・ウィザーズは、11月8日(日本時間9日)のクリーブランド・キャバリアーズ戦に100-113で敗戦。6日(同7日)のインディアナ・ペイサーズ戦に続き2連敗となり、シーズン成績を2勝6敗とした。

 先発パワーフォワードとして出場した八村は、エースのブラッドリー・ビールに次ぐチーム2位の35分18秒をプレーして21得点、7リバウンド、3アシスト、2スティールをマーク。フィールドゴール成功率は76.9%(10/13)と自己最高を記録したものの、チームはホームで完敗を喫した。

 ウィザーズは後半に1点差まで迫る猛追を見せたとはいえ、試合を通じてリードした時間帯はなく、計7選手が2桁得点をあげたキャブズから最後まで主導権を奪えなかった。キャブズの主砲ケビン・ラブはウィザーズ戦を終えて、「細かいことを着実にこなそうとしただけ。何度かコートに倒れ込んで、フリースローをもらいにいき、リバウンドを奪おうとしたんだ」とコメント。ラブはこの試合で16得点、12リバウンドのダブルダブルをマークしたほか、フリースロー試投数はウィザーズのチーム合計(6本)を上回る13本を獲得。そのうち10本を沈める(成功率76.9%)活躍を見せた。
 
 さらに、フロントコートの相棒トリスタン・トンプソンはウィザーズの追い上げを断ち切るショットを何度も沈め、チームトップの21得点に9本のオフェンシブ・リバウンドを含む12リバウンドを獲得。加えて3アシスト、3スティール、2ブロックと、多岐にわたる活躍で勝利に貢献した。八村らウィザーズの若いインサイド陣の前に立ちはだかったトンプソンの働きに、ラブは「彼がこのチームでこなしていることを誇りに思う」と絶賛している。

 ちなみに、キャブズには今季からアシスタントコーチ(AC)としてアントニオ・ラングが入閣している。ラングは現役時代、NBAだけでなく日本でもプレー経験があり、2001~05年に三菱電機(現名古屋ダイヤモンドドルフィンズ)で活躍。現役引退後の06~10年には同チームでAC、10~14年まではヘッドコーチ(HC)を務めるなど、日本のバスケットボールにも精通した人物だ。