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ドラフト指名は叶わずも、レイカーズと契約の息子を名手ピッペンが祝福「今日は最高の瞬間のひとつだ」<DUNKSHOOT>

秋山裕之

2022.06.25

ドラフトで名前が呼ばれなかったピッペンJr.(左)だが、レイカーズと2WAY契約を締結。父ピッペン(右)もSNSで祝福した。(C)Getty Images

 現地時間6月23日にバークレイズ・センターで開催されたNBAドラフト2022では、1巡目全体1位でオーランド・マジックから指名を受けたパオロ・バンケロ(デューク大)をはじめ、2位指名のチェット・ホルムグレン(/オクラホマシティ・サンダーゴンザガ大)、3位指名のジャバリ・スミスJr.(ヒューストン・ロケッツ/オーバーン大)ら、計58選手の名が呼ばれた。

 そんななか、今年ひそかに注目を集めていたのは二世選手たちの動向だ。1巡目16位でアトランタ・ホークスから指名されたAJ・グリフィン(デューク大)の父は、NBAでロールプレーヤーとして9シーズンをプレーし、現在はトロント・ラプターズでアシスタントコーチを務めるエイドリアン・グリフィン。2巡目全体59位でポートランド・トレイルブレイザーズから指名されたジャバリ・ウォーカー(コロラド大)の父は、NBAで10シーズンをプレーしたサマキ・ウォーカーだった。
 
 その一方、ラトガーズ大4年時に平均15.8点、5.9リバウンド、1.9アシスト、1.0スティールをマークしたロン・ハーパーJr.、ヴァンダービルト大3年時に平均20.4点、3.6リバウンド、4.5アシスト、1.9スティールを記録したスコッティ・ピッペンJr.、UCLAとルイジアナ州大(LSU)でプレーしていたシャリーフ・オニールはドラフト指名されなかった。

 ハーパーJr.の父ロン・ハーパーは、1980年代後半にクリーブランド・キャバリアーズでスラッシャーを務めると、1990年代後半からシカゴ・ブルズでディフェンダーへと転身。1996~98年にかけて3連覇、さらに2000、01年にはロサンゼルス・レイカーズでふたつチャンピオンリングを追加し、計5度の優勝を飾った。

 ピッペンJr.の父スコッティ・ピッペンは、ブルズでマイケル・ジョーダンとともに王朝を構築したスーパースター。1991~93年、1996~98年にかけて2度の3連覇を果たし、2010年に殿堂入り、昨年には75周年記念チームにも選ばれた名手だ。
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「今日は最高の瞬間のひとつ」とピッペンは息子を祝福