日本代表

渡邊雄太が初戦で躍動した“期待の若手”を称賛!河村は「昨日のMVP」、富永は「大きな武器」<DUNKSHOOT>

ダンクシュート編集部

2022.07.14

アジアカップ初戦、日本は渡邊(左)や河村(右上)、富永(右下)らの活躍で白星発進を飾った。(C)Getty Images

「FIBAアジアカップ2022」に出場中のバスケットボール男子日本代表が14日、初戦のカザフスタン戦から一夜明け、オンライン取材に応じた。

 FIBAランキング38位の日本は、同68位のカザフスタンに対し、前半こそ45-48とビハインドで折り返したものの、後半に主導権を掌握。第3クォーター以降は相手を20点に封じるなど、100-68で快勝した。

 東京五輪以来の日本代表、さらにトム・ホーバス体制では初招集となった渡邊雄太は「大会の入りはいつも難しい。自分も長い時間出るのは久しぶりで、入りからいいリズムでいきたいと思っていたが、全体的に硬さがあった」とコメント。それでも序盤からNBAで磨いたブロックや得点力の高さを見せつけ、最終的にチーム最多の21得点、8リバウンド、4アシスト、3ブロックと格の違いを見せつけた。

 その渡邊が「昨日の試合のMVPは彼」と称賛したのが、代表最年少21歳の河村勇輝だ。7月3日のW杯予選でフル代表デビューを果たしたばかりの新星は、この日も途中出場で大きな存在感を発揮。前線からプレッシャーをかける守備や鋭いパスを連発し、13分間で8得点、8アシスト、2スティールをマークした。

 渡邊は「彼の視野、パスセンスが凄いのは練習の時からわかっていた。ああやってベンチから出てきて、パスで味方を生かしたりとか、特に昨日の試合に関しては彼のディフェンスから流れを引き寄せて後半の大量リードにつながった。昨日の試合のMVPは彼なんじゃないかなと思っています」と絶賛。

 キャプテンで先発ポイントガードの富樫勇樹も「僕としてはなんの驚きもない。あれぐらいできる選手なのはみんなわかっている」と、河村の実力を高く評価していた。
 
 また、同じく先のW杯予選から代表に名を連ねる21歳の富永啓生も、ベンチから流れを変えた1人。第3クォーターに一学年下の河村のアシストから3ポイントを決めて勢いに乗ると、同クォーター終盤には2本の3ポイントを追加し、計13得点、3スティールをあげた。

 渡邊は富永について、「練習中からとにかく高確率でシュートを決めている」と言及。「チーム全体としても、彼が打てば入るという雰囲気もあるなかで、第3クォーターだけで(3ポイント)3本。ああやって彼が外から決めることによって中も空いてきて、いい展開のバスケットができるようになる。彼の3ポイントは大きな武器になっています」と今後に期待を寄せた。

 グループCに属する日本は明日、FIBAランキング83位のシリアと対戦する。渡邊は「ランキングでは自分たちの方が上だが、すごく力のあるチーム。昨日は出だしが良くなかったので、まずはディフェンスをしっかりやって、得意の速い展開からいいシュートを打つというバスケットをやっていきたい」と意気込みを語った。

構成●ダンクシュート編集部
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