NBA

カリーの“グラビティ”をマッカラムがユニークに表現「彼は惑星。すべてが彼中心に進むんだ」<DUNKSHOOT>

秋山裕之

2022.07.18

ディフェンダーを引き付けるカリー(右)について、マッカラム(左)は「惑星」と評した。(C)Getty Images

 現地時間7月17日(日本時間18日、日付は以下同)、7日からラスベガスで幕を開けたNBAのサマーリーグは最終日を迎え、チャンピオンシップをかけた試合でポートランド・トレイルブレイザーズがニューヨーク・ニックスを85-77で撃破。2017年以来の頂点に立った。

 なお、この日は6試合が行なわれ、計12チームが今夏のラストゲームを終えた。そのうち1試合は9月30日、10月2日にさいたまスーパーアリーナで開催されるジャパンゲームズで激突するゴールデンステイト・ウォリアーズとワシントン・ウィザーズのカードで、この試合では87-77でウィザーズに軍配が上がっている。

 そしてこの試合中、『ESPN』のNBAアナリストとしての顔を持つニューオリンズ・ペリカンズのCJ・マッカラムが、昨季のファイナルMVPステフィン・カリーをガードすることについて「もの凄くタフ」と口にし、こう話していた。

「彼には様々に身体をぶつけていかないといけない。彼を守ることというのは、1人の人間をガードすることとは違うんだ」
 
 マッカラムは9年のキャリアを誇るシューティングガード。昨季途中まで在籍していたブレイザーズ時代には、ウォリアーズとプレーオフでも3度対戦したものの、1勝12敗と大幅に負け越している。

 デイミアン・リラードとともにブレイザーズの主軸として活躍してきたマッカラムは、ウォリアーズとのシリーズでいずれも平均20.0点以上を残してきた。だがカリーは全シリーズで平均29.8点以上を叩き出しており、とりわけ2019年のウエスタン・カンファレンス・ファイナルでは平均36.5点、8.3リバウンド、7.3アシストと圧巻のパフォーマンスを披露。スウィープでブレイザーズを撃破する原動力となった。

 言うまでもなく、ウォリアーズのオフェンスはカリーがエンジンとなっている。ボールの有無に関わらず、コート上を走り回りキャッチ&シュート、あるいはボールを持ってから自らのスキルでディフェンダーを交わして相手を仕留めてきた。
 
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独特な表現でカリーを評したマッカラム