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「ベバリーのことは大嫌いだった。レイカーズが彼と対戦する時はね(笑)」。レジェンドのマジックが守備職人を歓迎「今は大好きだ」<DUNKSHOOT>

秋山裕之

2022.08.26

トレードでレイカーズに加入したベバリー(左)を、レジェンドのマジック(右)も歓迎した。(C)Getty Images

 現地時間8月25日、ロサンゼルス・レイカーズはユタ・ジャズとのトレードでテイレン・ホルトン・タッカーとスタンリー・ジョンソンを放出し、パトリック・ベバリーを獲得したことを発表した。

 2019年にレイカーズでキャリアをスタートさせたホルトン・タッカーは、レブロン・ジェームズ(在籍4年)に次ぐチーム2位の古参で、2020年の優勝を知る数少ない選手。ジョンソンは昨季途中に加入して貴重な働きを見せていたものの、ともにチームを去ることとなった。

 そして今回加入したベバリーは、ロサンゼルス・クリッパーズ在籍時にレブロン相手にも臆することなく挑むなど、"LA対決"では毎回と言っていいほど火花を散らした仇敵。2012~17年に在籍したヒューストン・ロケッツや昨季のミネソタ・ティンバーウルブズでもプレーオフを経験しており、キャリア10シーズンでオールディフェンシブチームに3度(14、17、20年)選ばれた実績を持つ。
 
 この男の真骨頂は粘り強いディフェンス。『ESPN Stats & Info』によると、直近5シーズンでマッチアップ相手に最も近い位置にいた状況下で、ベバリーはフィールドゴール成功率をわずか41.9%に抑え込んでいる(FG2000本以上が対象)。これはヤニス・アデトクンボ(ミルウォーキー・バックス)の41.3%に次いでリーグ2位で、チームメイトのアンソニー・デイビスも42.3%で4位にランクインしている。

 昨季ディフェンシブ・レーティングでリーグ21位の112.8に沈んだレイカーズにとって、この守備職人の加入はペリメーターのディフェンスを改善させる特効薬になったと言っていい。

 今回のトレードには、レジェンドOBのマジック・ジョンソンも好印象だったようだ。ベバリー加入が決まると、以下のようにツイートを連投して歓迎の意を示した。

「パトリック・ベバリーをピックアップしたのは素晴らしいことだ! 彼のディフェンスやタフネスに意志の強さ、そしてバスケットボールIQを、レイカーネイションの皆は気に入ってくれるだろう。彼はそれを毎晩持ち込んでくれる」

「パトリック・ベバリーのことは大嫌いだった。私のレイカーズが彼と対戦する時はね(笑)。でも今、彼は私たちのチームにいるから大好きだ。レイカーズのプレーオフ進出を助けてくれるさ!」
 
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これまで様々なスターと共存してきたベバリー「自分の役割を見つけること」