バスケットボール選手に限らず、アスリートの身体能力は20代~30代前半をピークに、30代後半になると衰えが現われ始めるのが一般的だ。しかし、世界最高峰のNBAには、35歳の壁を超えてもなお、第一線で活躍し続けた選手たちがいる。
『THE DIGEST』の当シリーズでは、これまで様々なカテゴリー別にベスト5を選出してきたが、今回は35歳以上に限定しての、“歴代オーバー35チーム”を紹介しよう。
【ポイントガード】
ジョン・ストックトン
1962年3月26日生。185cm・77kg
キャリアスタッツ:1504試合、平均13.1点、2.7リバウンド、10.5アシスト
35歳の時のシーズンスタッツ:64試合、平均12.0点、2.6リバウンド、8.5アシスト
プレーメイキングのセンスと技術が何より求められるPGは、30代後半になって身体能力が減退しても第一線で活躍できる選手が少なくない。その中でも、まったくと言っていいほど衰えを見せなかったのがストックトンだった。
アシストとスティールの通算記録を打ち立てられた理由のひとつは、驚異的な耐久性。ユタ・ジャズ一筋で過ごした現役19年間で17年はフル出場したように、ベテランになってもケガとは無縁でスキルも衰えなかった。アシスト王になったのは34歳の時が最後だったが、35歳以降の7年間も、最低でも平均7.5アシスト以上。現役最終年の2002-03シーズンも、41歳で平均10.8点、7.7アシストと余力を十分に残していた。
スティーブ・ナッシュも35歳以降に2度アシスト王になるなど、40歳近くまで活躍。現役のクリス・ポール(フェニックス・サンズ)も、昨季は36歳でアシスト王に輝くなど元気ではあるが、ナッシュともども故障がちである点で、ストックトンが一枚上だろう。
【シューティングガード】
レジー・ミラー
1965年8月24日生。201cm・84kg
キャリアスタッツ:1389試合、平均18.2点、3.0リバウンド、3.0アシスト
35歳の時のシーズンスタッツ:81試合、平均18.9点、3.5リバウンド、3.2アシスト
バスケットボールに必要なスキルのうち、年をとってもほとんど衰えないのがフリースローだろう。そのことを実証したのが、インディアナ・ペイサーズ史上最高の選手だったミラーである。
キャリア通算では5回、成功率でリーグ1位になったが、うち3回は35歳以降に記録したもの。39歳になっていた2004-05シーズンを最後に引退したが、自己ベストの成功率93.3%をマークしたのが、まさにこの年だった。
同年はチーム最多の66試合に先発出場し、平均14.8点も直近2シーズンを上回るなど、余力を残して引退したのはストックトンと同様。その2年後にはボストン・セルティックスのGMだったダニー・エインジにカムバックを勧められながらも「チャンピオンリング欲しさにインディアナのファンを裏切ることはできない」との理由で断った。
SGではヴィンス・カーターも長命で、30代後半どころか引退したのは43歳。4つの年代(1990・2000・2010・2020年代)でプレーした史上唯一の選手ともなったが、平均得点が2桁を超えたのは37歳のシーズンが最後だった。
『THE DIGEST』の当シリーズでは、これまで様々なカテゴリー別にベスト5を選出してきたが、今回は35歳以上に限定しての、“歴代オーバー35チーム”を紹介しよう。
【ポイントガード】
ジョン・ストックトン
1962年3月26日生。185cm・77kg
キャリアスタッツ:1504試合、平均13.1点、2.7リバウンド、10.5アシスト
35歳の時のシーズンスタッツ:64試合、平均12.0点、2.6リバウンド、8.5アシスト
プレーメイキングのセンスと技術が何より求められるPGは、30代後半になって身体能力が減退しても第一線で活躍できる選手が少なくない。その中でも、まったくと言っていいほど衰えを見せなかったのがストックトンだった。
アシストとスティールの通算記録を打ち立てられた理由のひとつは、驚異的な耐久性。ユタ・ジャズ一筋で過ごした現役19年間で17年はフル出場したように、ベテランになってもケガとは無縁でスキルも衰えなかった。アシスト王になったのは34歳の時が最後だったが、35歳以降の7年間も、最低でも平均7.5アシスト以上。現役最終年の2002-03シーズンも、41歳で平均10.8点、7.7アシストと余力を十分に残していた。
スティーブ・ナッシュも35歳以降に2度アシスト王になるなど、40歳近くまで活躍。現役のクリス・ポール(フェニックス・サンズ)も、昨季は36歳でアシスト王に輝くなど元気ではあるが、ナッシュともども故障がちである点で、ストックトンが一枚上だろう。
【シューティングガード】
レジー・ミラー
1965年8月24日生。201cm・84kg
キャリアスタッツ:1389試合、平均18.2点、3.0リバウンド、3.0アシスト
35歳の時のシーズンスタッツ:81試合、平均18.9点、3.5リバウンド、3.2アシスト
バスケットボールに必要なスキルのうち、年をとってもほとんど衰えないのがフリースローだろう。そのことを実証したのが、インディアナ・ペイサーズ史上最高の選手だったミラーである。
キャリア通算では5回、成功率でリーグ1位になったが、うち3回は35歳以降に記録したもの。39歳になっていた2004-05シーズンを最後に引退したが、自己ベストの成功率93.3%をマークしたのが、まさにこの年だった。
同年はチーム最多の66試合に先発出場し、平均14.8点も直近2シーズンを上回るなど、余力を残して引退したのはストックトンと同様。その2年後にはボストン・セルティックスのGMだったダニー・エインジにカムバックを勧められながらも「チャンピオンリング欲しさにインディアナのファンを裏切ることはできない」との理由で断った。
SGではヴィンス・カーターも長命で、30代後半どころか引退したのは43歳。4つの年代(1990・2000・2010・2020年代)でプレーした史上唯一の選手ともなったが、平均得点が2桁を超えたのは37歳のシーズンが最後だった。
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