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レブロンの相棒はデイビスではなくレナードだった? レイカーズOBが2019年夏を回想「私ならカワイを手に入れていた」<DUNKSHOOT>

秋山裕之

2023.01.17

もしマジックがフロント職にとどまっていたら、レブロン(右)の相棒役はレナード(左)だったのかもしれない。(C)Getty Images

 現地1月13日、マット・バーンズ(元ロサンゼルス・クリッパーズほか)とスティーブン・ジャクソン(元ゴールデンステイト・ウォリアーズほか)がホスト役を務める人気ポッドキャスト番組『ALL THE SMOKE』の最新エピソードが公開された。

 2023年一発目のゲストは、NBA史上最高のPG(ポイントガード)と評されているマジック・ジョンソン。1980年代にロサンゼルス・レイカーズを5度の優勝へ導いた206cmの大型司令塔は、想像力豊かなノールックパスやバスケットボールに対する情熱、人を惹きつけてやまない笑顔などにより、コート内外でファンを虜にした。

 キャリアでオールスターに12度、オールNBAチームに10度選ばれたほか、シーズンMVPとファイナルMVPにそれぞれ3度、さらにはアシスト王を4度、スティール王も2度獲得。2002年に殿堂入りを果たし、2021年秋には75周年記念チームにも名を連ねたレジェンドだ。

 そのマジックは、選手としてだけでなく、引退後もレイカーズに従事。1993-94シーズン終盤にはHC(ヘッドコーチ)として指揮を執り、2017年2月から2019年4月までバスケットボール運営部代表を務めるなど、多岐にわたって関わってきた。
 
 特にフロント時代、マジックはロブ・ペリンカGM(ゼネラルマネージャー)と二人三脚でチーム強化に尽力。2018年夏には殿堂入り確実なスーパースター、レブロン・ジェームズを獲得する上で絶大な貢献をしたことは間違いない。

 番組内で、マジックはレブロンをレイカーズへ招き入れた際に"もう1人のスーパースター"の獲得を狙うと話していた。そのターゲットとは、2019年オフにトレードで加わったアンソニー・デイビスではなく、カワイ・レナードだったという。

「私は言ったんだ。『君(レブロン)とサインした後、私はいくつか動いていく。そのあとは…』。当時はカワイになると思っていた。彼は翌年(2019年)にフリーエージェントになったからね」

 レブロン加入初年度となった2018-19シーズン、レイカーズはそのレブロンが故障離脱したこともあって37勝45敗(勝率45.1%)と低迷。6シーズン連続でプレーオフ進出を逃していた。
 
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「私ならカワイを手に入れていた」と自信を覗かせたマジック