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34歳で衰え知らずの名手カリーはいつまで現役でプレーする?「ゴールは設定していない。それよりも――」<DUNKSHOOT>

秋山裕之

2023.01.22

38歳のレブロンが超人的なパフォーマンスを見せているように、カリーもその年齢まで活躍する自信があるようだ。(C)Getty Images

 現地時間1月19日、ゴールデンステイト・ウォリアーズとボストン・セルティックスによる昨季NBAファイナルの再戦がTDガーデンで開催され、ホームのセルティックスが121-118で勝利。

「まるでプレーオフゲームのようだった」と語ったジェイレン・ブラウンが、第4クォーター終盤に起死回生の3ポイントを決めて延長に持ち込み、オーバータイムの末に宿敵をホームで撃破した。

 とはいえ、昨季ファイナル第4戦で7本の3ポイント成功を含む計43得点に10リバウンド、4アシストの大爆発を見せたステフィン・カリーは、この日も敵地で大暴れ。

 フィールドゴール成功率36.0%(9/25)と成功率こそ低かったものの、29得点、7アシスト、3スティール、2ブロックをマーク。前半終了間際にはジェイソン・テイタムからスティールを奪い、ハーフコートよりも遠い位置から見事ブザービーターの長距離砲をスプラッシュ。それを見て肩を落としたマーカス・スマートの仕草が、会場全体の雰囲気を体現していたと言っていい。
 
 そんななか、NBAインサイダーのマーク・スタイン記者がこの日、カリーと1対1で会話した際の内容を公開。3月14日に35歳を迎えるスーパースターは「身体はいい感じさ。選手としての僕は、すごく快適なんだ」と語り、さらにこのように続けていた。

「このレベルで勝つためには何が必要なのか、それに再び(連覇を狙うという)チャレンジを受け入れることができていることが快適なんだ。けど、この機会が滅多にないということもわかっている。だからこそ、この瞬間に感謝しているのも確かだね」

 ウォリアーズは20日を終えた時点でウエスタン・カンファレンス8位の23勝23敗(勝率50.0%)。5位のダラス・マーベリックス(25勝22敗/勝率53.2%)と1.5ゲーム差である一方、12位のポートランド・トレイルブレイザーズ(21勝24敗/勝率46.7%)とも1.5ゲーム差と、ウエストは近年稀に見る大混戦となっている。
 
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数年後も現役としてプレーする自信を覗かせたカリー