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NBA

初のNBAオールスター選出を果たしたジャクソンJr.。ウォリアーズの“親友”と学生時代から続く固い絆<DUNKSHOOT>

小川由紀子

2023.02.05

学生時代からの親友であり、現在はNBAの舞台でしのぎを削るジャクソンJr.(左)とプール(右)のエピソード。(C)Getty Images

学生時代からの親友であり、現在はNBAの舞台でしのぎを削るジャクソンJr.(左)とプール(右)のエピソード。(C)Getty Images

 先日、2月19日にソルトレイクシティで開催されるNBAオールスターゲームの出場メンバーが発表された。

 今回、初出場となるのは4人。地元ユタ・ジャズのラウリー・マルッカネン、インディアナ・ペイサーズの司令塔として輝くタイリース・ハリバートン、オクラホマシティ・サンダーの要シェイ・ギルジャス・アレキサンダー、そしてメンフィス・グリズリーズのジャレン・ジャクソンJr.だ。

 ジャクソンJr.は、ギルジャス・アレキサンダーやルカ・ドンチッチ、トレイ・ヤングを輩出した2018年のドラフトでグリズリーズから4位で指名を受けてデビュー(渡邊雄太と同期入団)。23歳にして5年目の彼は、すでにチームでは中堅選手だ。

 今季はオフシーズンに足の疲労骨折の手術を受けたため、約1か月の遅れをとったが、その後はコンスタントに2桁得点をあげてチームの勝利に貢献。とりわけ12月12日のアトランタ・ホークス戦ではキャリアハイの8ブロックを叩き出すなど、昨季ブロック王の本領を遺憾なく発揮している。ここまで平均16.5点、6.7リバウンドに加え、リーグ1位相当の3.26ブロックと、グリズリーズの守備を支える存在だ。
 
 父は元NBAプレーヤーで現在Gリーグのウェストチェスター・ニックスでアシスタントコーチを務めるジャレン・ジャクソン。母はWNBAの選手組合のエグゼクティブ・ディレクターで、『スポーツ・イラストレイテッド』誌の「スポーツ界でもっともパワフルな女性」にも選ばれているテリ・ジャクソンというバスケ色の濃い家庭に育った。

 高校の最終学年の時には、インディアナ州にある私立の寄宿学校に転校したが、そのラ・ルミエールスクールでルームメイトだったのが、ゴールデンステイト・ウォリアーズのガード、ジョーダン・プールだ。

 ジャクソンJr.は当時、カレッジのリクルート採点で「5つ星」の有望選手にして品行方正な好青年。対するプールはチームのムードメーカーで、たまにやりすぎてはコーチに叱られ、罰として全員がコートを周回ダッシュ、なんてこともあるいわゆる「お調子者」だったという。それでも同じ1999年生まれでともにNBAを目指していた2人はすぐに意気投合し、夜な夜なNBAへの夢を熱く語り合っていたようだ。

 暇な時間があれば1オン1にも励んだ。プールにとってジャクソンJr.は「身長210cmのガード」といった印象で、「彼を負かすことができれば誰にでも勝てるという思いでやっていた」と、昨プレーオフのカンファレンス・セミファイナルでグリズリーズと対戦することになった時、インタビューで語っている。
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