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“拳銃チラ見せ”の問題行動を起こしたモラントが謝罪も「復帰へのタイムテーブルはない」。厳しい処分が科される可能性大か<DUNKSHOOT>

秋山裕之

2023.03.06

近頃は問題行動が目に付くモラント。ただ、今回の一件は大きな騒動となりそうだ。(C)Getty Images

 現地時間3月4日(日本時間5日、日付は以下同)、ウエスタン・カンファレンス2位のメンフィス・グリズリーズに衝撃が走った。

 3日にウエスト1位のデンバー・ナゲッツとの"首位攻防戦"を97-113で落としたものの、それでも38勝24敗(勝率61.3%)と好成績を残しているグリズリーズ。ただ、スターターの一角を務めるディロン・ブルックスがその試合で今季16回目のテクニカルファウルを宣告され、1試合の出場停止処分に。さらに、控えビッグマンのブランドン・クラークが左足のアキレス腱を断裂し今季残り試合の全休が決定。在籍4年目の26歳は、今季平均19.5分のプレータイムで10.0点、5.5リバウンド、1.3アシスト、フィールドゴール成功率65.6%をマークしていただけに、チームにとって大きな痛手となった。

 だが、最も衝撃的だったのは、オールスターガードのジャ・モラントがチームから"最低2試合"離脱すると発表されたことだろう。

 キャリア4年目の今季、モラントは平均27.1点、6.0リバウンド、8.2アシスト、1.1スティールをマークし、その超人的な身体能力を存分に生かして数多くのハイライトシーンを作ってきた。
 
 しかしコート外では、ナイトクラブのパーティーで拳銃をちらつかせ、その様子をインスタグラムでライブ配信する問題行動を起こして批判が殺到。

 モラントは「昨夜の自分の行動はすべて私に責任があります。家族、チームメイトたち、コーチ陣、ファンの皆さん、パートナーたち、メンフィスの都市、そしてグリズリーズという組織を失望させてしまったことに謝罪します。助けを求めるために少し時間をかけ、ストレスと自分の健康へ対処するための方法を学んでいきます」と代理人を通じて声明を出した。

 現時点で、リーグ側から処分を下されてはいないが、NBAはすでに今回の一件でモラントの調査を始めていると『ESPN』が報道。さらに、同メディアのボビー・マークス記者が、NBA選手は"リーグに関わる仕事の移動"で武器を所持することは認められていないことから、今後モラントには厳しい処分が科される可能性があると報じている。
 
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ジェンキンス曰く、モラント復帰の「タイムテーブルはない」