NBAの歴史には、自身の必殺技と言えるシグネチャームーブの使い手が数多く存在した。カリーム・アブドゥル・ジャバーの「スカイフック」、マイケル・ジョーダンの「フェイダウェイジャンパー」、アキーム・オラジュワンの「ドリームシェイク」、マヌ・ジノビリの「ユーロステップ」、ダーク・ノビッキーの「片足フェイダウェイ」などと並ぶ"大技"が、ティム・ハーダウェイの「キラー・クロスオーバー」だ。
"最も小さな得点王"と呼ばれたアレン・アイバーソンも代表格の1人だが、ハーダウェイの息子が両者を比較している。
「誰が一番のクロスオーバーの使い手か?」
これは何度も議論されてきたテーマだが、1990年代に活躍したハーダウェイの「キラー・クロスオーバー」は、通常のクロスオーバードリブルにレッグスルーをミックスしたうえで、一連の動きを目にも止まらぬ速さで決める、最上級のテクニックだ。
その後、1996年のドラフト全体1位指名でNBA入りしたアイバーソンも得点王計4回、2000-01シーズンにシーズンMVPを受賞するなど、クロスオーバーを筆頭としたドリブルとスコアリング力を武器に、殿堂入り選手へと上り詰めた。
ハーダウェイの実の息子であるNBA選手のティム・ハーダウェイJr.(ダラス・マーベリックス)はポッドキャスト『Buckets』に出演した際、「どちらちらがよりいいクロスオーバーの使い手か?」と父親とアイバーソンの比較を求められ、偉大な父親を推した。
「僕は父(ハーダウェイSr.)を選ぶ。もちろん、AI(アイバーソン)が大好きだったし、彼のプレーを見るのはとても楽しかったよ。AIは長くワイドなクロスオーバーだったが、僕の父のクロスオーバーはすごくコンパクトかつタイトで、素早くポイントに到達した。つまりフルスピードで相手を抜いていくんだ」
ハーダウェイ本人は過去のインタビューで、「間違いなく私(のほうがアイバーソンよりも上)だ」と断言。「ティム・ハーダウェイがキラー・クロスオーバーのキングだ。この技は私が考案した。クロスオーバーで相手を転ばせる、今でもみんなが真似ようとするプレーをしていた。子どもたちには、一朝一夕でできることではないと伝えている。私のクロスオーバーやボールハンドリングは、アレン・アイバーソンよりも優れている」と、語っていた。
息子のハーダウェイJr.は、父親について「父は少しボールを持っていたという意味だけど、バイオレーション(反則)というほどじゃない。反感を買ってしまうね(笑)。このあと、父と話さないとね」とジョークを交えながら、唯一無二さを説明している。
今後も「No.1クロスオーバーの使い手」の議論は続いていくかもしれない。
構成●ダンクシュート編集部
【PHOTO】アイバーソン、コビー、ノビツキー…NBA史に残る偉大なレジェンドたち!
"最も小さな得点王"と呼ばれたアレン・アイバーソンも代表格の1人だが、ハーダウェイの息子が両者を比較している。
「誰が一番のクロスオーバーの使い手か?」
これは何度も議論されてきたテーマだが、1990年代に活躍したハーダウェイの「キラー・クロスオーバー」は、通常のクロスオーバードリブルにレッグスルーをミックスしたうえで、一連の動きを目にも止まらぬ速さで決める、最上級のテクニックだ。
その後、1996年のドラフト全体1位指名でNBA入りしたアイバーソンも得点王計4回、2000-01シーズンにシーズンMVPを受賞するなど、クロスオーバーを筆頭としたドリブルとスコアリング力を武器に、殿堂入り選手へと上り詰めた。
ハーダウェイの実の息子であるNBA選手のティム・ハーダウェイJr.(ダラス・マーベリックス)はポッドキャスト『Buckets』に出演した際、「どちらちらがよりいいクロスオーバーの使い手か?」と父親とアイバーソンの比較を求められ、偉大な父親を推した。
「僕は父(ハーダウェイSr.)を選ぶ。もちろん、AI(アイバーソン)が大好きだったし、彼のプレーを見るのはとても楽しかったよ。AIは長くワイドなクロスオーバーだったが、僕の父のクロスオーバーはすごくコンパクトかつタイトで、素早くポイントに到達した。つまりフルスピードで相手を抜いていくんだ」
ハーダウェイ本人は過去のインタビューで、「間違いなく私(のほうがアイバーソンよりも上)だ」と断言。「ティム・ハーダウェイがキラー・クロスオーバーのキングだ。この技は私が考案した。クロスオーバーで相手を転ばせる、今でもみんなが真似ようとするプレーをしていた。子どもたちには、一朝一夕でできることではないと伝えている。私のクロスオーバーやボールハンドリングは、アレン・アイバーソンよりも優れている」と、語っていた。
息子のハーダウェイJr.は、父親について「父は少しボールを持っていたという意味だけど、バイオレーション(反則)というほどじゃない。反感を買ってしまうね(笑)。このあと、父と話さないとね」とジョークを交えながら、唯一無二さを説明している。
今後も「No.1クロスオーバーの使い手」の議論は続いていくかもしれない。
構成●ダンクシュート編集部
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