フィラデルフィア・セブンティシクサーズ在籍2年目となった今季、ジェームズ・ハーデンはトレーニングキャンプからチームメイトと連携を深め、自身2度目のアシスト王を獲得。チームはイースタン・カンファレンス3位の54勝28敗(勝率65.9%)でレギュラーシーズンを終えた。
キャリア14年目の今季はアキレス腱のケガなどで58試合の出場にとどまるも、先発ポイントガードとして平均21.0点、6.1リバウンド、リーグトップの10.7アシストをマーク。ヒューストン・ロケッツで約3シーズン共闘し、今季から再びチームメイトになったPJ・タッカーは、米紙『USA TODAY』でハーデンへの称賛の言葉を述べた。
「彼のゲームが進化したんだと思う。得点王とアシスト王に複数回なるなんて、クレイジーなことさ。実際、これまでどれくらいの選手がなれたんだ? プレーメーカーとして進化を続けて、今ではみんなを巻き込むほどになったんだ。
ゲームを見ていると、彼は最も難しい役割をこなしていると思う。これまで長い時間ボールを持っていたのに、今ではジョー(ジョエル・エンビード)とプレーしているんだから。毎晩彼を見てその進化を目の当たりにしているよ。本当にものすごいことだと思う」
タッカーが指摘した通り、ハーデンはロケッツ時代に得点王に3回(2018~20年)、そしてアシスト王にも2017年に輝いており、今季は6年ぶり2度目の戴冠となった。
1人の選手が3度の得点王と2度のアシスト王を獲得するのはNBA史上初。ロケッツ時代の16-17シーズンに平均11.2アシストでリーグトップに立ったハーデンは、タッカーが加入した翌17-18シーズンからの3年間で、いずれも平均30点超えで得点王に輝き、リーグ最高のスコアラーとして君臨した。
18年1月30日のオーランド・マジック戦では60得点、10リバウンド、11アシスト、4スティール、翌19年1月23日のニューヨーク・ニックス戦ではキャリアハイの61得点に15リバウンド、4アシスト、5スティールというモンスタースタッツも残してきた。
「60点超えのトリプルダブルやとんでもないスタッツを残しても、誰もそのことについて話そうとしないけど、彼はこれまでも常に優れたプレーメーカーだったと俺は思っている。多くの時間帯でボールを持っていた時からね」とタッカーは振り返る。
シクサーズは過去5年のプレーオフでファーストラウンドを4度突破しているものの、そのすべてでカンファレンス・セミファイナルの壁に阻まれている。
チームの得点源は言うまでもなくエンビードだが、タイリース・マキシーやトバイアス・ハリス、ディアンソニー・メルトンといったスコアラーたちを操り、自らも平均20点以上を奪うハーデンの活躍は、シクサーズがカンファレンス・ファイナル進出を狙ううえで大きなカギとなる。
4月15日(日本時間16日)から幕を開けるブルックリン・ネッツとのプレーオフ1回戦で、シクサーズがどんなスタートを切るか、楽しみに待ちたいところだ。
文●秋山裕之(フリーライター)
キャリア14年目の今季はアキレス腱のケガなどで58試合の出場にとどまるも、先発ポイントガードとして平均21.0点、6.1リバウンド、リーグトップの10.7アシストをマーク。ヒューストン・ロケッツで約3シーズン共闘し、今季から再びチームメイトになったPJ・タッカーは、米紙『USA TODAY』でハーデンへの称賛の言葉を述べた。
「彼のゲームが進化したんだと思う。得点王とアシスト王に複数回なるなんて、クレイジーなことさ。実際、これまでどれくらいの選手がなれたんだ? プレーメーカーとして進化を続けて、今ではみんなを巻き込むほどになったんだ。
ゲームを見ていると、彼は最も難しい役割をこなしていると思う。これまで長い時間ボールを持っていたのに、今ではジョー(ジョエル・エンビード)とプレーしているんだから。毎晩彼を見てその進化を目の当たりにしているよ。本当にものすごいことだと思う」
タッカーが指摘した通り、ハーデンはロケッツ時代に得点王に3回(2018~20年)、そしてアシスト王にも2017年に輝いており、今季は6年ぶり2度目の戴冠となった。
1人の選手が3度の得点王と2度のアシスト王を獲得するのはNBA史上初。ロケッツ時代の16-17シーズンに平均11.2アシストでリーグトップに立ったハーデンは、タッカーが加入した翌17-18シーズンからの3年間で、いずれも平均30点超えで得点王に輝き、リーグ最高のスコアラーとして君臨した。
18年1月30日のオーランド・マジック戦では60得点、10リバウンド、11アシスト、4スティール、翌19年1月23日のニューヨーク・ニックス戦ではキャリアハイの61得点に15リバウンド、4アシスト、5スティールというモンスタースタッツも残してきた。
「60点超えのトリプルダブルやとんでもないスタッツを残しても、誰もそのことについて話そうとしないけど、彼はこれまでも常に優れたプレーメーカーだったと俺は思っている。多くの時間帯でボールを持っていた時からね」とタッカーは振り返る。
シクサーズは過去5年のプレーオフでファーストラウンドを4度突破しているものの、そのすべてでカンファレンス・セミファイナルの壁に阻まれている。
チームの得点源は言うまでもなくエンビードだが、タイリース・マキシーやトバイアス・ハリス、ディアンソニー・メルトンといったスコアラーたちを操り、自らも平均20点以上を奪うハーデンの活躍は、シクサーズがカンファレンス・ファイナル進出を狙ううえで大きなカギとなる。
4月15日(日本時間16日)から幕を開けるブルックリン・ネッツとのプレーオフ1回戦で、シクサーズがどんなスタートを切るか、楽しみに待ちたいところだ。
文●秋山裕之(フリーライター)
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