もしかしたら、ポートランド・トレイルブレイザーズはたかをくくっていたのかも知れない。首脳陣はオフシーズンに2大エースのデイミアン・リラードとCJ・マッカラムとの延長契約を済ませ、それで何とかなるのではないかという考えがあったようにも思える。
昨季、ブレイザーズはプレーオフで19年ぶりにカンファレンス・ファイナルまで勝ち進み、本格的に強豪チームへの仲間入りを果たしたように見えた。
しかし12月5日現在、チームは9勝13敗でウエスタン・カンファレンス9位、プレーオフ出場のボーダーライン上にいる。9勝のほとんどは下位チーム相手にあげたもので、強豪相手には歯が立たず。戦力さえ万全であればカンファレンス上位も狙えるだけに、今後の逆襲に期待は高まるのだが。
「昨季終盤に戦線離脱したユスフ・ヌルキッチと急成長を見せていたザック・コリンズの抜けた穴は大きい」
今季すでにブレイザーズと3回対戦しているサクラメント・キングスのヘッドコーチ(HC)、ルーク・ウォルトンは言う。
さらにウォルトンは「リラードとマッカラムのガードコンビが機能していたのは、ビッグマンのヌルキッチとコリンズとの相性が良かったから」と分析しつつ、「今季の彼らは(新加入の)ハッサン・ホワイトサイド、アンソニー・トリバーといったインサイドプレーヤーとの連携に苦労している場面が見られる」と昨季との違いを指摘した。
ブレイザーズのテリー・ストッツHCはヌルキッチの代役としてオフにマイアミ・ヒートから獲得したホワイトサイドに大きな期待を寄せていた。しかし指揮官が掲げる「選手自身に考えさせプレーを選択する」というスタイルに新加入選手たちがまだアジャストできていない印象は否めない。
選手に自由を与えすぎていることが苦戦の要因と指摘する専門家も少なからずいるが、それこそがリラードとマッカラムの力を最大限に引き出すスタイルで、相手はスカウティングが難しく、リーグ内でブレイザーズを苦手とするチームは少なくない。
昨季のカンファレンス決勝で対戦したゴールデンステイト・ウォリアーズのロン・アダムズ・アシスタントコーチはブレイザーズの戦術について次のように述べている。
「彼らのオフェンスに一定の癖のようなものがあることに気がついた。それはパターン化したものではなく、選手たちが流れのなかで自由に遂行していくものだった」
昨季、ブレイザーズはプレーオフで19年ぶりにカンファレンス・ファイナルまで勝ち進み、本格的に強豪チームへの仲間入りを果たしたように見えた。
しかし12月5日現在、チームは9勝13敗でウエスタン・カンファレンス9位、プレーオフ出場のボーダーライン上にいる。9勝のほとんどは下位チーム相手にあげたもので、強豪相手には歯が立たず。戦力さえ万全であればカンファレンス上位も狙えるだけに、今後の逆襲に期待は高まるのだが。
「昨季終盤に戦線離脱したユスフ・ヌルキッチと急成長を見せていたザック・コリンズの抜けた穴は大きい」
今季すでにブレイザーズと3回対戦しているサクラメント・キングスのヘッドコーチ(HC)、ルーク・ウォルトンは言う。
さらにウォルトンは「リラードとマッカラムのガードコンビが機能していたのは、ビッグマンのヌルキッチとコリンズとの相性が良かったから」と分析しつつ、「今季の彼らは(新加入の)ハッサン・ホワイトサイド、アンソニー・トリバーといったインサイドプレーヤーとの連携に苦労している場面が見られる」と昨季との違いを指摘した。
ブレイザーズのテリー・ストッツHCはヌルキッチの代役としてオフにマイアミ・ヒートから獲得したホワイトサイドに大きな期待を寄せていた。しかし指揮官が掲げる「選手自身に考えさせプレーを選択する」というスタイルに新加入選手たちがまだアジャストできていない印象は否めない。
選手に自由を与えすぎていることが苦戦の要因と指摘する専門家も少なからずいるが、それこそがリラードとマッカラムの力を最大限に引き出すスタイルで、相手はスカウティングが難しく、リーグ内でブレイザーズを苦手とするチームは少なくない。
昨季のカンファレンス決勝で対戦したゴールデンステイト・ウォリアーズのロン・アダムズ・アシスタントコーチはブレイザーズの戦術について次のように述べている。
「彼らのオフェンスに一定の癖のようなものがあることに気がついた。それはパターン化したものではなく、選手たちが流れのなかで自由に遂行していくものだった」