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重要な第5戦を“苦手アウェー”で迎えるウォリアーズ。指揮官は「今の我々は違うチーム」と自信<DUNKSHOOT>

秋山裕之

2023.04.26

ホームで連勝し、星を五分に戻したウォリアーズ。再び敵地で行なわれる第5戦に向けて自信を見せている。(C)Getty Images

 今年のNBAプレーオフ・ファーストラウンド全8カードのうち、4戦を終えて2勝2敗のタイになったのは1カードのみ。ウエスタン・カンファレンス第3シードのサクラメント・キングスvs第6シードのゴールデンステイト・ウォリアーズだけだ。

 現地4月15日に幕を開けたシリーズは、キングスがホームのゴールデン1・センターで2戦先勝し、ウォリアーズが同じくホームのチェイス・センターで第3、4戦を制した。

 ここまでのシリーズ4戦のうち、3試合が8点差以内で決着していることから、両チームの戦力は拮抗していると言っていい。そして勝てばカンファレンス・セミファイナル進出に王手がかかる第5戦が、26日にゴールデン1・センターで開催される。

 昨季覇者ウォリアーズは、今季レギュラーシーズンにホームでリーグ3位の33勝8敗(勝率80.5%)を記録するも、アウェーではワースト4位の11勝30敗(同26.8%)と大きく負け越した。

 プレーオフでも敵地2連敗スタートとなったなか、25日のチーム練習後にはスティーブ・カーHC(ヘッドコーチ)が「今の我々は違うチーム」と語れば、アンドリュー・ウィギンズも「それは本当の話さ」と自信を覗かせている。
 
「今と(昨年の)10、11月に起きたことを振り返って比較することはない。我々は違うチームだからだ。サクラメントの第1、2戦で、オフェンス面とターンオーバーの点では確かにいいプレーとは言えなかったが、ハーフコートのディフェンスでは勝利するチャンスを得られた」

 カーHCは続けて、現在のチームは敵地で苦しんでいた頃とは違うと強調する。

「今の我々は違うチームになっている。ディフェンス面で格段に向上しているんだ。相手はリーグでもベストなオフェンシブチームであり、ここまでの4戦で我々は非常にいい仕事をしている」

 ウォリアーズはレギュラーシーズン全体でディフェンシブ・レーティングがリーグ14位の113.4だったが、オールスター後は7位の111.6まで修正。プレーオフでも出場16チーム中7位の110.8を記録している。

 レギュラーシーズンでリーグ最高のオフェンシブ・レーティング(118.6)を記録したキングスを110.8に抑えているのだから、カーHCの言葉は間違いではないだろう。
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