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NBA

「俺は強く信じていた」プレーインからの快進撃に自信があったバトラー。有言実行のエースにベテラン陣からも称賛の嵐<DUNKSHOOT>

秋山裕之

2023.05.19

プレーオフに入ってから、バトラーは攻守両面でMVP級の活躍を披露。ベテランたちからも絶大な信頼を得ている。(C)Getty Images

プレーオフに入ってから、バトラーは攻守両面でMVP級の活躍を披露。ベテランたちからも絶大な信頼を得ている。(C)Getty Images

 マイアミ・ヒートは、現地時間5月17日に敵地TDガーデンで行なわれたボストン・セルティックスとのイースタン・カンファレンス・ファイナル初戦に123-116で勝利した。

 今季のヒートはレギュラーシーズンをカンファレンス7位の44勝38敗(勝率53.7%)で終えるも、第7シードをかけたアトランタ・ホークスとのプレーイン・ゲームを105-116で落としたことで、一時はあと1敗すればシーズン終了という窮地に立たされていた。

 だがシカゴ・ブルズとの一発勝負を102-91で制して第8シードを勝ち取ると、プレーオフのファーストラウンドでは第1シードのミルウォーキー・バックスを4勝1敗、カンファレンス・セミファイナルでもニューヨーク・ニックスを4勝2敗で撃破。第8シードとしては1999年のニックス以来となるカンファレンス決勝進出を決めた。

 今からほんの約1か月前、シーズン終了の瀬戸際まで追い込まれていたチームが、カンファレンス決勝まで駒を進めて敵地で初戦を制するなど、おそらくほとんどの人が信じていなかったに違いない。
 
 だがジミー・バトラーはこのチームのことを信じていたという。

「全くその通り。俺は強く信じていた。一番大きいのは、俺たちは外野がなんと言おうが誰も気にしちゃいないということ。俺たちが勝つと言われようとそれは変わらない。これまでも、これからもそうさ。
 このロッカールームにいる連中は自分たちのことを分かっている。それにコーチ・スポ(エリック・スポールストラHC)が俺たちへとてつもない自信を植え付けて、1人1人のことを信じてくれる。コーチ・パット(ライリー/球団社長)もな。俺たちの輪は小さいが、お互いのことがものすごく好きなのさ。それによって自信をコンスタントに保てるから、あとはコートへ出てプレーするだけ。正しい方法でバスケットボールをプレーすることで、自分たちに(勝利する)チャンスがあると分かっているのさ」

 ヒートはバックスとのシリーズで得点源の一角であるタイラー・ヒーロー、ベテランのヴィクター・オラディポをケガで欠いたことで戦力ダウンを余儀なくされたが、チーム一丸で穴を埋めている。

 その中心を担っているのがバトラーだ。ヒートはセルティックスとの初戦で6選手が15得点以上というバランスアタックを見せたが、バトラーはゲームハイの35得点、6スティールに5リバウンド、7アシストと大車輪の活躍を見せた。
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