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引退表明のカーメロ、初のファイナルに導いたヨキッチ。ナゲッツの2大エースが着用した『15番』を「両方とも永久欠番に」の声<DUNKSHOOT>

秋山裕之

2023.05.25

2000年代にエースを務めたカーメロ(左)と現大黒柱のヨキッチ(右)はともに背番号15。どちらも欠番にふさわしい球団のレジェンドだ。(C)Getty Images

 5月22日、キャリア19シーズンでNBA歴代9位の通算2万8289得点を記録したレジェンド、カーメロ・アンソニーが現役引退を表明した。

 カーメロはこの日SNSへ投稿したビデオの中で「別れを告げる時が来た。(バスケットボールという)ゲームが俺に目標とプライドを与えてくれた。NBAに別れを告げるのは嬉しくもあるし、悲しくもある」と語り、ユニフォームを脱ぐ決意を明かした。

 1984年5月29日にニューヨーク州ブルックリンで生まれたカーメロは、シラキュース大1年時の2002-03シーズンにNCAAトーナメント優勝を果たし、ファイナル4の最優秀選手賞(Most Outstanding Player)を受賞。同年のドラフト全体3位でデンバー・ナゲッツから指名されてNBAデビューを飾った。

 ルーキーシーズン(2003-04)からチームのトップスコアラーを担い、平均21.0点、6.1リバウンド、2.8アシストの成績でオールルーキー1stチームに選出。ドラフト同期にはレブロン・ジェームズ(全体1位指名/現ロサンゼルス・レイカーズ)やクリス・ボッシュ(4位指名)、ドゥエイン・ウェイド(5位指名)といった有望株が揃うなか、期待に応える活躍を見せた。
 
 その後も、当たり負けしない頑強な肉体と、ジャブステップをはじめとする鮮やかなフットワークを生かした多彩なスキルで得点を量産。デビューから14シーズン連続で平均20点以上をあげ、ナゲッツ、ニューヨーク・ニックス、オクラホマシティ・サンダー、ヒューストン・ロケッツ、ポートランド・トレイルブレイザーズ、レイカーズの計6球団で活躍した。

 ナゲッツ時代の06-07シーズンにキャリアハイの平均28.9点、ニックス在籍時の12-13シーズンには平均28.7点で得点王に輝いたほか、数々のクラッチショットでチームを勝利へ導いたように勝負強さにも定評があった。

 優勝には手が届かなかったが、オールスターに10回、オールNBAチームに6回(2ndチーム2回、3rdチーム4回)選ばれ、21年には75周年記念チームにも選出。

 さらに、アメリカ代表でも長年にわたって活躍。日本で行なわれた06年の「FIBAバスケットボール世界選手権」(現ワールドカップ)で銅メダル獲得に貢献しオールトーナメントチーム選出、オリンピックには04年のアテネ、08年の北京、12年のロンドン、16年のリオデジャネイロと計4大会に出場し、3つの金メダル(04年は銅メダル)を獲得している。
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カーメロはナゲッツで永久欠番になるべき?