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0勝3敗から3連勝したチームはすべて最終戦で敗退。今季のセルティックスはNBA史上初の大逆転劇なるか?<DUNKSHOOT>

ダンクシュート編集部

2023.05.29

0勝3敗スタートから3連勝を飾り、シリーズをタイに持ち込んだセルティックスは、NBA初の快挙なるか。(C)Getty Images

 今季のNBAプレーオフは終盤戦に突入。ウエスタン・カンファレンスは第1シードのデンバー・ナゲッツがカンファレンス決勝でロサンゼルス・レイカーズを4勝0敗で下し、初のファイナル出場を決めている。

 一方、ボストン・セルティックスとマイアミ・ヒートのイースタン・カンファレンス決勝は3勝3敗と最終戦までもつれることに。第8シードのヒートはジミー・バトラーとバム・アデバヨを中心に3連勝で一気に王手をかけるも、第2シードのセルティックスは4、5戦を取り、第6戦ではデリック・ホワイトのブザービーターで劇的な逆転勝ちを収め、シリーズをタイに持ち込んだ。

 NBAのプレーオフで0勝3敗からシリーズをひっくり返したチームはないが、3連敗から3連勝したケースは過去3例ある。ここでは逆転勝利まであと一歩のところまで迫った3チームを紹介しよう。(G=ゲーム)

■1951年:ニューヨーク・ニックス(ファイナルvsロチェスター・ロイヤルズ)
G1●65-92
G2●84-99
G3●71-78
G4〇79-73
G5〇92-89
G6〇80-73
G7●75-79

 史上初めてファイナルまで駒を進めたイースタン・ディビジョン3位のニックスは、ウエスタン・ディビジョン2位のロイヤルズ(現サクラメント・キングス)にアウェーで連敗、ホームでの第3戦も落とし、早々に追い詰められる。

 しかしニックスは第4戦でハリー・ギャラティンが22得点、14リバウンド、ナット・クリフトンが14得点、17リバウンドをあげてシリーズ初勝利を飾ると、敵地での第5戦では5人が2桁得点をあげて連勝、地元での第6戦も制してタイに持ち込む。

 第7戦でも5人が2桁得点を奪うも、4点差で惜敗し逆転Vはならず。なお、同年からニックスは3年連続でファイナルに勝ち上がるがいずれも敗退、キングスにとってはこれがチーム唯一の優勝となっている。
 
■1994年:デンバー・ナゲッツ(カンファレンス準決勝vsユタ・ジャズ)
G1●91-100
G2●94-104
G3●109-111
G4〇83-82
G5〇109-101
G6〇94-91
G7●81-91

 レギュラーシーズンを42勝40敗(勝率51.2%)で終え、ウエスト8位でプレーオフに挑んだナゲッツは、ファーストラウンドで同年にリーグトップの63勝をあげたウエスト1位のシアトル・スーパーソニックス(現オクラホマシティ・サンダー)相手に2連敗から3連勝(当時の1回戦は3勝先取)。第8シードが第1シードを撃破する、史上初のジャイアントキリングを起こす。
 
 ただ、第5シードのジャズとのカンファレス準決勝では敵地で2連敗、第3戦も2点差で落とし後がなくなる。追い詰められた第4戦は守護神のディケンベ・ムトンボが11リバウンド、6ブロックとインサイドを支配し1点差でモノにすると、第5戦はブライアン・ウィリアムズが19得点、11リバウンド、4ブロック、ロバート・パックが19得点、7アシスト、6スティールとベンチ陣が奮起して勝利。第6戦もムトンボが23得点、12リバウンド、3スティール、5ブロックと攻守で暴れ回り、第4クォーターに試合をひっくり返して3連勝をマーク。

 第7戦でジャズのカール・マローンに31得点、14リバウンド、6アシストを許し、オフェンスではショットが不発で力尽きたものの、粘りのバスケでこの年のシンデレラチームとなった。
 
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