NBA

八村塁がクリッパーズ戦で17得点、7リバウンド。6試合連続の2桁得点も“キャリアハイ”の更新はならずチームも敗退

秋山裕之

2019.12.09

八村は“憧れの選手”レナードとマッチアップ。様々な手で阻止しようと試みたが、昨季のファイナルMVPは八村の好守備を上回る決定力で得点を重ねた。(C)Getty Images

 12月8日(日本時間9日)、ワシントン・ウィザーズはホームのキャピタル・ワン・アリーナで、ロサンゼルス・クリッパーズとの今季2戦目に臨んだ。

 序盤はウィザーズのターンオーバーからクリッパーズがカワイ・レナードとポール・ジョージを中心に得点を積み上げて2桁得点差をつける。

 ウィザーズはエースのブラッドリー・ビールがモーリス・ハークレスのフェイスガード、ボールを持つとダブルチームされて封じられる中、イシュ・スミスが自らのショットで打開してつなげていく。

 八村塁は第1クォーター序盤に右コーナーの3ポイント、リング下のショットをミスするも、残り6分1秒に絶妙なタイミングで左ベースラインから走り込んでスミスのアシストから強烈なボースハンドダンクをお見舞い。

 同クォーター中盤にはレナードのファウルでフリースローを獲得し、確実に2本成功。ディフェンスではレナードにリング下でボールを持たれるなか、手をしっかりと上げてシュートコースを塞ぐなど奮戦。攻撃ではプルアップジャンパーをミスしたが、堅実なプレーを見せて残り2分46秒にベンチへ下がった。
 
 クリッパーズの10点リードで最初の12分間を終えたものの、第2クォーターはウィザーズがペースを握る。ダービス・ベルターンス、トロイ・ブラウンJr.が得点を奪い、クリス・チオーザがチームメートたちへパスを配球、ベテランビッグマンのイアン・マヒンミがペイントエリアで存在感を発揮。徐々に点差を詰めていき、一時は逆転に成功した。

 八村は前半残り8分32秒でコートイン。クリッパーズは前の対戦でキャリアハイの30得点を許した八村に対し、ペイントエリアでボールを持つとダブルチーム、時にはトリプルチームでルーキーに自由を与えない。

 両チームの選手やスコット・ブルックス・ヘッドコーチ(HC)によるテクニカルファウルが飛び交った前半。クリッパーズがルー・ウィリアムズの効果的な得点もあり、前半を1点リード(65-64)で終える。

前半の八村は17分40秒出場して4得点、2リバウンド、3アシスト。フィールドゴール16.7%(1/6)に3ポイント0.0%(0/1)、フリースロー100%(2/2)を記録した。

 第3クォーター序盤。八村はリング下でボールを持つも、ダブルチームの前にショットを打てずに24秒バイオレーション。その後もイビツァ・ズバッツのブロックを浴びるなど厳しいディフェンスに遭う。