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バスケW杯

【バスケW杯】アメリカ代表の“秘策”。カーHCがバンケロをセンター起用する構想を明かす<DUNKSHOOT>

ダンクシュート編集部

2023.08.09

センターポジションに不安を抱えるアメリカにとって、バンケロはカギを握る存在になりそうだ。(C)Getty Images

センターポジションに不安を抱えるアメリカにとって、バンケロはカギを握る存在になりそうだ。(C)Getty Images

 8月25日に開幕するFIBAワールドカップ2023。本番を約2週間後に控え、現在は各国とも強化試合を行なっている状況だ。

 7日にはアメリカ代表がプエルトリコと対戦し、117-74で快勝。エースとしての活躍が期待されるアンソニー・エドワーズ(ミネソタ・ティンバーウルブズ)が15得点を奪ったのを筆頭に、7選手が2桁得点をマークする上々の仕上がりを見せた。

 全員がNBAプレーヤーで構成されたチームUSAが、優勝候補の筆頭であることに疑いの余地はない。ただ、今大会のロスターには優秀な選手こそ揃っているものの、レブロン・ジェームズ(ロサンゼルス・レイカーズ)やケビン・デュラント(フェニックス・サンズ)、ステフィン・カリー(ゴールデンステイト・ウォリアーズ)のようなスーパースター級のビッグネームはおらず。平均年齢が24.6歳と非常に若いこともあり、2大会ぶりの頂点に向けて一抹の不安を感じさせるのもまた事実だ。

 特に懸念されるのがセンターポジション。昨季、最優秀守備選手賞に輝いたジャレン・ジャクソンJr.(メンフィス・グリズリーズ)がいるものの、バックアップのウォーカー・ケスラー(ユタ・ジャズ)とボビー・ポーティス(ミルウォーキー・バックス)はどちらも脇役タイプで、やや格落ち感があるのは否めない。
 
 そのなかで期待されるビッグマンがパオロ・バンケロ(オーランド・マジック)だ。チームの指揮を執るスティーブ・カーHC(ウォリアーズ)は、昨季新人王に選出された弱冠20歳のパワーフォワードをセンター起用する構想を明かした。

「彼は5番(センター)でプレーするだろう。(アシスタントコーチとして参加した2021年の)東京オリンピックでわかったことのひとつは、ボールをプッシュし、トランジションやプレーをクリエイトできる5番がいるというのは、FIBAのチームにとって非常に対処が難しいということだ。

 だから彼は、これまで示したように4番(パワーフォワード)でもプレーするし、5番でも多くプレーすることになるだろう」

 カーHCが普段指揮するウォリアーズでは、本来パワーフォワードのドレイモンド・グリーンがセンターに入るスモールラインナップの戦術を多く用いている。そのため、バンケロを5番として上手く使いこなせるはずだ。

 前回大会では、過去ワーストの成績となる7位に終わったアメリカ代表。その屈辱を晴らすカギは、20歳の若武者が握っていると言っても過言ではない。

構成●ダンクシュート編集部

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