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「最高レベルの舞台で勝ちたい」“新相棒”ポールと王座奪還を目論むカリー「彼は超負けず嫌いで、僕もそうなんだ」<DUNKSHOOT>

秋山裕之

2023.08.18

良きライバルとして切磋琢磨してきたカリーとポールだが、今季からは同じチームで優勝を目指すことになった。(C)Getty Images

 2021―22シーズンに球団史上7度目のNBAチャンピオンになったゴールデンステイト・ウォリアーズだったが、昨季はカンファレンス・セミファイナルでロサンゼルス・レイカーズに2勝4敗で敗れて連覇を逃していた。

 バスケットボール運営部代表兼ゼネラルマネージャー(GM)を長年務めてきたボブ・マイヤーズが契約満了で退任し、新GMにマイク・ダンリービーJr.を迎えた今夏、チームはFA(フリーエージェント)戦線でダリオ・シャリッチとコーリー・ジョセフと契約を結び、ルーキーのブランディン・ポジェムスキー、トレイス・ジャクソン・デイビスをロスターに加えた。

 とはいえ、最も大きな動きとなったのはクリス・ポールの獲得だ。若手のジョーダン・プール、パトリック・ボールドウィン、Jr.、ライアン・ロリンズと複数のドラフト指名権を手放し、ワシントン・ウィザーズから38歳の大ベテランを加えた。

 8月16日(日本時間17日、日付は以下同)に米スポーツ専門局『ESPN』へ公開された記事のなかで、ポールは通算6チーム目となる新天地でプレーすることについてこう話していた。
 
「ステフ(ステフィン・カリー)にドレイモンド(グリーン)、クレイ(トンプソン)、それにウィグズ(アンドリュー・ウィギンズ)と初めてプレーすることにワクワクしている。一緒にプレーできること、それにどうなっていくかが楽しみなんだ。人生がどうなっていくかなんてわからないものさ」

 ウォリアーズの中心選手であるカリー、グリーン、トンプソンはもう10年以上も一緒にプレーしている。スーパースターの移籍が当たり前に起こる現代のNBAでこれは特筆すべきことであり、彼らは多くの時間をともに過ごしたことで、リーグ最高級のケミストリーが構築された。

 カリーは35歳、ポールは38歳と引退も視野に入ってくる年齢だが、両者は依然としてリーグ有数の実力を誇っている。カリーは今季からチームメイトになるポールについて次のように語っていた。

「僕らは長年、たくさんのバトルを繰り広げてきた。彼が18年(今季で19年目)、僕が15年目という今になって、一緒にプレーする機会を手にしたんだから最高さ。できれば最高レベルの舞台で勝ちたいね。彼は超負けず嫌いで、僕もそうなんだ」

 なお、『The Athletic』のシャムズ・シャラニア記者が報じたところによると、10月24日のシーズン開幕日にウォリアーズはポールの古巣であるフェニックス・サンズと、12月25日のクリスマスゲームでは王者デンバー・ナゲッツと対戦が組まれているようで、新生ウォリアーズの注目度の高さが伺えた。

 今季はポールの正確無比なパスから、カリーが次々と3ポイントを決めるシーンが多く見られそうだ。

文●秋山裕之(フリーライター)

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